豪サザンクロス大学の8人が関西外大を訪れ、外大生と交流するとともに特別講座で日本についての理解を深めました

 海外協定校のサザンクロス大学(豪州・ニューサウスウェールズ州)のデザイン専攻の学生8人が12月2日に「Faculty-led Program」の一環で関西外大を訪れました。

 サザンクロス大学の学生は、2週間京都と大阪に滞在し、京都国立近代美術館や大阪城、国立国際美術館や奈良の寺社などを訪れて芸術に触れます。その他にも、京都のおばんざいを味わったり、陶芸体験などで日本文化を体験します。

 
▲オーストラリアを象徴するコアラを折り紙で折りました

 交流会に外大生9人が参加し、グループに分かれて折り紙とあや取りを楽しみました。折り紙体験では、オーストラリアを象徴するコアラを折りながら、オーストラリアに生息する動物について話が広がりました。

 
▲サザンクロス大学の学生とあやとりをしました

 サザンクロス大学の学生から「オーストラリアにいる動物はどんなイメージですか」と尋ねられると、外大生は「コアラのようにかわいい動物やカンガルーがいるイメージです」と答えていました。それに対して、サザンクロス大学の学生は「カンガルーは筋肉質でとても大きく、みなさんがかわいいと思っている動物はワラビーです。またワラビーより一回り小さい動物をパディメロンと言います」と写真を見せながら説明しました。

 
▲サザンクロス大学のマリアン講師

 交流会が終わると、サザンクロス大学のマリアン・タブス講師が「わびさびが現代アートやデザインに与える影響」について講義しました。マリアン講師は、わびさびの歴史やルーツについて説明したあと、わびさびは芸術や陶芸、庭園、盆栽、和歌などに表されており、具体例として京都・龍安寺の日本庭園や伝統工芸のひとつである「金継ぎ」を例に挙げて紹介しました。

 
▲熱心に耳を傾けました

 また日本人の現代アートやデザインでは、建築様式のメタボリズムを取り上げて、「中銀カプセルタワービル」(東京都)や「読書の森(松原図書館)」(松原市)を紹介しました。他にも、「メタボリズムを取り入れたオーストラリアの建築物としてシリウス・ビルディングがあります」と日本とオーストラリアの接点についても触れました。

 三島愛香さん(外国語学部英米語学科4年)と西尾絇夏さん(英語国際学部4年)、松村海玖さん(同)は「交流会では英語でおりがみやあや取りを教えることが初めてだったので難しかったです」と苦笑いしました。講義では「日本人でありながらわびさびについて深く考えたりすることがなかったので、改めて日本の思想が芸術やアートの世界から評価されていることがわかりました」と話しました。
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