仙台三高の2年生が探究活動として国際共生学部を訪れ、オールイングリッシュの授業やアクティブラーニングについて聞きました

 宮城県仙台第三高校の2年生が修学旅行の探究活動として12月12日、国際共生学部を訪れてオールイングリッシュの授業やアクティブラーニングについて聞きました。


▲高校生がオールイングリッシュの授業について質問しました

 国際共生学部を訪れたのは、片山心陽さん、髙井優杜さん、渡邊衣織さんの3人です。福田和生准教授と、准教授のゼミ(研究会)のメンバーで2年の中嶌菜々さん、狩野桜子さん、兼本千陽さんが、オールイングリッシュの授業や英語のスピーキング力のほか、アクティブラーニングなどについて答えました。

 高校生からの質問と福田准教授らからの答えやアドバイスの主なものは次の通りです。

≪Q≫台湾の高校生と交流する機会がありましたが、うまくコミュニケーションがとれませんでした。外国人と会話できる力をつけたいのですがスピーキングに必要な要素についてどのように考えますか?

・恐れずに何でも話すことです。「文法が間違っていないか」「発音がおかしくないか」と意識し過ぎではないでしょうか。英語がネイティブではないからといって、文法や発音を過剰に心配する必要はありません。

・相手の目を見て、自分の思っていることを大きな声で、ゆっくりと、はっきりと話すことだと思います。

・アカデミックな単語はすぐに出てこないことがあります。自分の知っている言葉に言い換えるように心掛けています。

・相手の発言がよく分からないときは、遠慮せずに自分が分かるまで何回でも聞き返すことを意識しています。


▲高校生からは英語のスピーキングについての質問が続きました

≪Q≫どうやって英語の会話力を鍛えていますか?

・自分の個性は大切にしつつも、その国の人になり切って、その国の人のしゃべり方を真似してみること。テレビドラマや映画をいつも参考にしていました。

・独り言を英語にしています。独り言だと間違えても気になりません。

・「言いたいことがない」というのに困ったことがあります。自分の意見がないといくら英語力があっても話せません。


▲国際共生学部の学生も自らの体験を紹介しました

≪Q≫オールイングリッシュでどのような授業をしているのですか?

・アクティブラーニングです。学生が受動的な授業で終わってはだめで、授業の半分は学生に考えさせます。そうして批判的な思考力を養いながら英語力をアップさせています。SDGsをテーマにした授業では、実際に学生が中心になってプロジェクトを企画し、実践しています。Experiential Learningの推進は国際共生学部のビジョンです。

・高校での授業と異なり、正しい答えのない課題に取り組みます。自分の意見を考え出さなければならないので、最初は大変でした。でも今では自分の意見を持てるようになりました。

・国際共生学部が実施するオールイングリッシュの授業では、「英語を勉強する」のではなく「英語で何かを勉強する」ことが大切です。日本の大学の授業では「What do you think?」と尋ねても学生からパッと答えが出てこないことが多い。欧米ではすぐに次々と答えが出てきます。


▲授業を巡ってはアクティブラーニングに言及しました






 
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