スウェーデンに学位留学した卒業生の清水鈴さんが「充実した留学とは?」をテーマに講演しました

 スウェーデンに2年間学位留学して、8月に外国語学部英米語学科を卒業した清水鈴さんが12月13日、「充実した留学とは?」をテーマに「FIND」の定例の交流会で講演しました。自らの体験を踏まえて「留学前の今できること」に重点を置いた話に、80人の外大生が真剣なまなざしで耳を傾けました。


▲「充実した留学とは?」をテーマに話す清水さん

 清水さんは、スウェーデンのリンネ大学に2022年9月から2024年8月まで留学し、関西外国語大学とリンネ大学の2つの学位を取得しました。留学中に、150人が加入する留学生団体で会長を務めたり、外大とコラボしてスウェーデンの学生に日本へ来てもらえるようにプロモーションイベントを開催するなど、さまざまな取り組みに挑戦しました。卒業論文は優秀論文にノミネートされるなど、学業に全力を尽くしました。


▲リンネ大学の卒業式で(右端が清水さん)

 清水さんは「誰も〝充実した留学〟について教えてくれませんでした」と前置きしたうえで、高校時代の1年間の米国留学の経験と、スウェーデンの学位留学の経験を踏まえて話しました。


▲自らの失敗体験を交えながら実践的なアドバイスをしました

 米国留学では目の前のことをこなすことで精一杯で、失敗するのが怖く、留学期間が終わると飛んで帰ってきました。しかし、スウェーデンは、卒業前には涙の日が続く〝第二の故郷〟となり「人生で最も充実していたと胸を張れます」と自信を持って語ります。

 一体、何が違っていたのでしょうか。清水さんは「留学の濃さは挑戦の数で決まります」としたうえで「留学先で十分な挑戦をするには前準備がカギ。スウェーデンでは前準備をしっかりやったおかげで、余裕をもって現地での生活を始めることができました」と明かします。そして「皆さんにとっては留学前の〝今〟がとても重要です」と強調しました。


▲80人が耳を傾けました

 留学前の今できることとして清水さんは、テクニカルなことと精神的なことをそれぞれ3点ずつ挙げました。

【言語力】
・単語よりも言い回し

【TOEFL】
・リスニングは長期戦
・会話を重ねることでリスニング力もアップする
・文法は参考書1冊を完璧に

【現地のリサーチ】
・留学先で流行っているもの(曲など)をリサーチしていくとコミュニケーションをとりやすい
・現地で使われているアプリや携帯事情などを調べておく

【新しい人に出会うくせをつける】
・留学先で圧倒されないように、常に新しい人と出会って会話する訓練をしておく

【自己分析】
・「なぜ自分は留学するのか」という留学の芯となる部分を見つけておくと、何があっても自信を持って対処できる

【やったことのないことに挑戦する】
・日本にいるうちに「これはチャレンジングだ」と思うようなことに本気で取り組んでおくと、留学先での挑戦の支えになる

 最後に清水さんは「限られた時間で100%のパフォーマンスができるように、今の時間を有効に活用してください」とエールを送りました。


▲「留学前の〝今〟が重要です」と強調しました


※清水さんのスウェーデンへの学位留学については、≪Sweden Study Abroad REPORT≫で詳しく報告しています。

≪Sweden Study Abroad REPORT≫清水鈴さん(外国語学部英米語学科2024年8月卒)Vol.1/スウェーデンで留学生団体のトップを務めました 2024/10/03
≪Sweden Study Abroad REPORT≫清水鈴さん(外国語学部英米語学科2024年8月卒)Vol.2/マイナーな立場を逆手にとって 2024/10/04
≪Sweden Study Abroad REPORT≫清水鈴さん(外国語学部英米語学科2024年8月卒)Vol.3/外大で培ったチャレンジ精神と情熱 2024/10/05






 
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