PBLの受講生が、子どもたちの未来にやさしい「マザーズバッグ」の製品化を提案、クラウドファンディングを始めました

 PBL(産学連携型課題解決授業)を受講している英語国際学部の3年生が、廃棄された紙や間伐材が原料の「紙の糸」で「マザーズバッグ」をつくることを提案、製品化の実現に向けてクラウドファンディングを始めました。メンバーは「地球環境を守り、子どもたちの未来を救うため、親と子を紡ぐマザーズバッグ製作の取り組みを応援してください」と呼び掛けています。


▲製品化の実現に向けて協力を呼び掛けています

 クラウドファンディングの呼び掛けを始めたのは、ネスレ日本から「回収パッケージや間伐材から高付加価値商品をつくり社会に還元する」との課題を提起されて、1年間かけて企画や立案に取り組んできた櫻井美月さん▽白浜里奈さん▽菅原春美さん▽高橋孝輔さん▽久富彩子さん▽日山慶太郎さん▽藤井彩音さん▽村瀬愛美さん(いずれも英語国際学部3年)です。


▲12月19日の学内合同発表会で成果を報告しました

 現在のファッション産業では、1着の服をつくるために25・5キロのCO2と2300リットルの水を使用しており、環境に大きな負荷をかけています。そこで、リサイクル率が3%に過ぎない紙パッケージや未利用の間伐材からつくり出された「紙の糸」を使って、父親や母親、子どもたち、そして地球環境にやさしい製品の製作をPBLのテーマにしました。

 子育て世代へのアンケートを実施し、紙の糸のプロジェクト「TSUMUGI」に取り組むアップサイクルと協議を重ねた結果、天然素材の紙糸ならではのやわらかさや軽量性、吸湿性、放湿性を生かせる「パパにもママにも子どもにもやさしいマザーズバッグ」の開発を企画しました。


▲廃棄紙や間伐材を素材にした紙糸を利用しました

 子どもを抱っこしながらでも使いやすいように、出し入れしやすい大きな口にしたほか、長く太い持ち手にし、ポケットをたくさん付けた多機能バッグにしました。


▲子どもを抱っこしながらでも使いやすい工夫が満載です

 メンバーは、「マザーズバッグを使うことで、〝森林の生態系を育て守ることができる〟〝紙ごみから排出するCO2を減らすことができる〟〝ファッション産業の環境負荷を軽減できる〟など、子どもたちの未来を守ることにつながります」とPRしています。


▲報告会では「子どもたちの未来を守りましょう」と訴えました

 支援金は、原料となる間伐材の購入と、紙糸からバッグへのアップリサイクルに協力する工場に支払います。また応援してくださった方には、金額に応じて、学生からのお礼状や紙資源となるネスレ製品セット、マザーズバッグなどをリターンします。





 
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