SNSに潜む危険があなたたちを狙っている 短大部の授業で注意促す

 SNS(ソーシャル・ネットワーク)の危険な落とし穴に注意を-。6月8日に行われた短大部1年生の全体授業で、「SNSに潜む問題と危険」をテーマに、間違った使い方に注意するよう講義があった。講師に枚方市立消費生活センターの田中雅代・専門相談員を招き、最近、実際に起こった事件などを取り上げ、学生に注意を呼びかけた。

▲短大生に「SNSに潜む問題と危険」について話す田中雅代・専門相談員

 田中さんは「ニックネームだから安心」「書き込んでも削除すればOK」と、SNSへの安易な書き込みがもたらす事例をあげ、「そのあなたの書き込みは見られている」と注意を促し▷メールアドレス▷電話番号▷生年月日▷住所▷(学校名やバイト先など)所属先名▷顔写真(GPS機能が付いたまま映り込んでいる)▷住所地域の情報(近所の店のことなど)-は決して書き込んではいけないと厳しく警鐘を鳴らした。また、「嘘、悪口、プライバシー、噂、デマ」など、書かれた人が嫌がるような無責任なことも書き込みしないよう注意した。

 さらにSNSの広告についても▷無料と思って注文したら高額な請求が来た▷消費者に宣伝と気付かれない宣伝行為-も紹介され、注文するときは広告画面を保存することをアドバイスした。また、SNSの出会い系や副業サイト、お金が稼げるという話やマルチ商法など「怖い話」がたくさん待ち受けているとして、▷知らない人とむやみに「友達」にならない▷公開範囲を設定し不必要な露出を避ける▷「友達」に迷惑をかけない設定を行う-など、SNSの安全と安心な使い方について説明した。

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