「チャンスは準備している人に訪れる」 短大全体授業でOGの阿江九美子社長が講演

 本学を卒業して各界のトップで活躍するOBOGが、短期大学部2年生向けに卒業後の在り方をアドバイスする特別授業が9月21日、谷本記念講堂に行われた。今回は「㈱ライフイノベーション」の阿江九美子社長(1995年、大学院博士前期課程修了)を講師に招き「Life is Change Growth is Optional 人生は変化、成長は選択」のテーマで話を聞いた。

▲「人生の変化の連続を楽しもう」と話す阿江社長

 阿江さんは大学院修了後、私塾や大学講師を経て2003年、現在の会社を起業した。まず学生時代を振り返って、外国語学部英米語学科4年のとき、ユニバーシアード神戸大会(1985年)で英国のサッカーチームの通訳を経験。「当時の外大生は好奇心旺盛な学生が多く、突破力もあった」という。そのうえで、自分のキャリアに影響を与えたキーワードとして①Entrepreneurship(企業家精神)②Philanthropy(企業の社会貢献)③Grinding it Out(マクドナルドの創業者、レイ・クロックの自伝で翻訳本は「成功はゴミ箱の中に」)の3つをあげ、「自分が事業用不動産会社を立ち上げることに抵抗がなかった理由は、このレイ・クロックの事業戦略が大きく影響した」として、不動産会社とは多様な業態と連動していると話した。

▲阿江社長の話に聞き入る短期大学部2年生900

 さらに「私は就職活動をしないという選択をした。前向きに個人事業主という仕事をしたいと決めていたから」と、50人程度の生徒集めて家庭教師からスタートした経験などを話した。ここでは経営の真似ごとのようなことや、開拓する面白さを覚え、自分を鼓舞していったという。個人事業主の特性として▷Curiosity(好奇心)▷Persistence(持続性)▷Flexibility(柔軟性)▷Optimism(楽天的)▷Risk taking(自分で責任をとる)の5つの特性を研いていけば、個人事業主として偶発的なチャンスが得られると話した。

 阿江社長は「㈱ライフイノベーション」の概要を説明したあと、最後に「幸運は自分で運んでくるもの」として「Serendipity」を引き合いに、学生に対して「チャンスは準備している人に訪れる」との言葉で講演を締めくくった。

▲阿江社長は講演の最後に「Serendipityがいっぱい溢れることを祈っています」と言葉を結んだ

一覧を見る