豪州大使が本学を表敬訪問

 オーストラリアのリチャード・コート駐日大使が5月9日、本学を表敬訪問しました。この日訪れたのはジョアン夫人やデイビット・ローソン駐大阪総領事ら一行6人。谷本榮子理事長、谷本義高・大学学長らと懇談しました。

▲本学理事長、学長と懇談するリチャード・コート大使

 大使の母校のウエスタンオーストラリア大学と本学が、専門分野を英語で学ぶ留学などを念頭に開発された英語教育の特別プログラムである「Super IESプログラム」を協働開発したことから、大使はプログラムの内容などを熱心に質問し、「私の出身校が(プログラム開発のパートナーに)選ばれて幸せです。オーストラリアの大学も、日本からの留学生に高品質な教育プログラムやオーストラリア独自の文化を体験できるような機会を設けることが必要です」と話しました。

また、大使は本学の創立の精神や経緯を尋ね、学長は「終戦直後、本学の創設者は、これからは語学ができないと、異なる文化や歴史を持つ人たちと相互理解ができず、さまざまな摩擦が生じる原因になると考えました。まず、外国語を学び、さらに外国の文化、歴史を学び、相互理解を図ろうというのが本学の精神です」などと説明しました。

理事長は「本学が留学に力を入れ始めて約50年がたちました。今では54カ国・地域の383校と提携しています。また、約40年前には外国語大学として初めて博士課程を設置しました」と積極的に国際交流に取り組んできた歴史を紹介しました。

大使はこれに対し、「日本におけるグローバル人材の育成の一環として、これからますます留学が重要視されるでしょう」と話しました。

▲大使とジョアン夫人

コート大使は1993年から2001年まで西オーストラリア州の首相や財務相を務めました。父のチャールズ氏も同州首相の経験者。この日の訪問ではチャールズ氏のことが書かれた書籍を贈呈し、理事長や学長に内容を説明していました。

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