安全で充実した大学生活を送ろう 新入生対象学生部オリエンテーション


▲安全な間合いは大人の腕2本分 見本を示す警察署員

安全で充実した大学生活が送れるよう、新入生を対象とした「学生部オリエンテーション」が3月26、27の両日、中宮キャンパスの谷本記念講堂とマルチメディアホールで行われた。交通安全・防犯対策は、大阪府枚方警察署の協力を得て実施。キャリアセンターと図書館学術情報センターもそれぞれの利用方法などを紹介した。

はじめに、26日の学部新入生のオリエンテーションでは、石濱昌宏・学生部長が「相談してもらえれば助けることができます。誰に相談していいか分からなければ学生部で相談してください」とあいさつ。また、27日の短大生オリエンテーションでは廣本和司・短大部学生部長が「学則や期日などルールを守り、2年間を全力で過ごしてください。結果は必ず出ます」と話した。


▲何か問題があれば学生部で相談を 学生部委員を紹介する吉川・学生部課長

続く学生部委員の紹介の後、大阪府枚方警察の担当者が自転車事故や性犯罪の防止対策を説明した。自転車の交通安全は、同署交通課の国松貴美・巡査部長が担当した。警察庁監修の「なぜ、自転車事故は起こったか」を上映。自転車事故の検証を通してその原因を明らかにし、自転車安全利用五則を説明したDVDをみせた後「今後も交通ルールをしっかり守るとともに、各自の自転車マナーをもう一度見直してください」と呼びかけた。


▲自転車マナーの見直しを呼びかける、国松巡査部長

続く性犯罪防止対策は、同署生活安全課の市來ひとみ・防犯係長が担当。性犯罪の被害に遭いやすい道路上、車、帰宅時、高層階での事件4パターンを署員らが寸劇で再現した後、それぞれの防犯対策を示した。▽暗い道で「ながら歩き」をする女性を、犯人が後ろから抱きついて連れて行く「道路上」の事件。遠くても明るく人通りのある道を選び、防犯ブザーなどを持つ。▽運転席の犯人に呼びかけられて近づいたところ、車内に引きずり込まれ連れ去られる「車」の事件。大人の腕2本分の「安全な間合い」を取る。▽オートロックのあるマンションで自室の鍵を開けたところ、後ろから男に押し入られ室内で被害に遭う「帰宅時」の事件。鍵を開ける時は後ろを振り返って確認し、室内に入ったらすぐ施錠する。▽30cm×30cmの枠を男性が通れることを示した「高層階」での事件。犯人はトイレなどの小窓からも侵入できるので、高層階でも戸締りをする―など、具体的な説明があり、学生らは熱心に見入っていた。


▲30cm×30cmの枠を使って、男性が通り抜けられる様子を示した市來係長

市來係長は「普段から警戒心を持っていると被害に遭いにくく、もし遭ってしまっても被害を最小限にとどめることができます。今日の帰りは、どの道が安全か、避難できるコンビニや交番はどこにあるかなど、イメージトレーニングをしてください」と自らの安全確保に努めるよう、注意を促した。その後、各部署がそれぞれの利用に関する説明を行った。
一覧を見る