世界文化理事会のエステバン・メサロス理事長が特別講義 「新しい教育の形」テーマに

 科学・教育・芸術分野の世界的に著名な研究者によって設立された世界文化理事会(World Cultural Council=WCC)のエステバン・メサロス理事長が9月26日、御殿山キャンパス・グローバルタウンで「新しい教育の形」のテーマで特別講義を行いました。留学生を中心に本学学生も含めた100人余りが聴講しました。


▲講義するエステバン・メサロス理事長

 WCCは1981年、各国の研究者124人によって設立され、84年以降、科学、教育、芸術の分野で優れた業績を上げた人物を表彰する「アルバート・アインシュタイン世界科学賞」「ホセ・バスコンセロス世界教育賞」「レオナルド・ダ・ヴィンチ世界芸術賞」を授与しています。授賞式は各国の大学と共催しており、エステバン・メサロス理事長は、今年の授賞式が10月上旬に筑波大学で行われるのに合わせ来日しました。


▲聴講する学生たち

 特別講義の副題は「私たちの暮らしと世界を変える普遍的な価値」。教育は、人類の文化と進歩において重要な役割を担ってきたが、21世紀には、人々は世界規模のさまざまな問題に直面しており、新たな教育のあり方や、よりよい世界をいかに築き、より豊かな暮らしに向けた個人の新たな生き方が求められています。こうした中、人間の意識と生活の質を高め、世界全体が直面する問題の解決策をみつけるための実用的なツールと理論の統合について語られました。

 エステバン・メサロス理事長は、インドの独立運動を指揮したマハトマ・ガンジーの「あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい」との言葉など、東洋と西洋の哲学者らの発言を引きながら、普遍的価値観や美徳を重んじた文化理解と習慣、グローバル市民としての世界的視野をもつことが世界的規模の課題を解決することにつながるーーなどと話しました。
 
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