FD授業実践研究フォーラム開催 教員13人が発表

 FD委員会主催の第9回関西外大「授業実践研究フォーラム」が10月31日、中宮キャンパスで開かれました。冒頭、大学FD委員長の伊東治己・外国語学部教授が「先頃行われた認証評価機関による実地調査ではFD活動について、特別の注文はつかなかった。これもみなさんのご尽力のたまもの。中身を深化させ、来年以降も継続していきたい」とあいさつした後、7号館の3教室を会場に教員13人が12件の発表を行いました。


▲7号館の教室を会場に開催された授業実践研究フォーラム


▲冒頭、あいさつする大学FD委員長の伊東治己外国語学部教授

 このうち、短期大学部の蔦田和美講師は「言語知識がライティングに与える効果」をテーマに発表しました。日本では英語教育でコミュニケーションが脚光を浴びながら、文法知識習得が大きな比重を占める中、学習者が修得した知識をライティングに活かせているかを考察しました。授業では、国際的なニュース記事をもとに文法学習をしたうえで、社会問題をテーマとしたライティングを行い、学習した知識を有効に活用できているかなどを検証。文法知識はあるが書くことを難しいと感じている学生が多いとして、書く経験や、コミュニケーションで文法知識を活用することが重要などと指摘していました。


▲研究発表を行う蔦田和美短大部講師

発表者とテーマは次の通り。
◇第1室
・蔦田和美(短大部講師)「言語知識がライティングに与える効果」
・近藤富英(外国語学部教授)「異文化理解を深めるための補助教材について」
・アーロン・ゲッデス(外国語学部講師)「Creating a More Collaborative and Efficient Writing Class」
・ジャクリネ・ラゴネス(外国語学部講師)、柳田玲奈(同)「ELE学習者がコミュニケーション授業と文法授業の授業外学習において携帯電話でEdpuzzleを使用することの効果」
◇第2室
・柊元弘文(短大部教授)「『英語力診断カルテ&学習アドバイス』に関する報告」
・中島美智子(短大部准教授)「短大部英語必修科目『College English Grammar』における授業実践報告―学習内容を最大限 output に導くための活動の試み―」
・村上裕美(短大部准教授)「Motivation Graphを使用した学修の定着を図る指導の試み」
・チアノ典子(短大部講師)「TOEIC 演習におけるアウトプット活動の実践報告」
◇第3室
・笠井正隆(短大部教授)「授業分析活動における学修効果と課題―グローバル教育実践者育成の視点からー」
・西田透(英語国際学部教授)「『Active Learning』手法を活用した授業『プロジェクト・セミナー(PBL)』における学習効果」
・鶴見直人(外国語学部講師)「ゲストスピーカーの活用に向けて―官学協力の可能性との関連で―」
・福井幸男(外国語学部教授)「私の経営学の授業展開―一生役立つ経営学の基礎知識―」
 
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