PRESIDENT 理事長の一言
谷本榮子理事長のひとこと 第2回
「縁の下の力持ち」

谷本榮子理事長
関西外大・御殿山キャンパスにおいて5月31日、留学生別科の修了式が執り行われました。32か国、480人。アメリカの大学からの留学生が310人ともっとも多く、カナダ、フィンランドと続きます。アイスランド、ラトビアなどの国も1人ですが、留学生を受け入れ、年間を通しますと約1000人の留学生を受け入れています。
留学生の顔を見ていると深い感慨を覚えます。本学が交換留学制度を始めたのが1971年度から。初年度に派遣した学生はわずか2人、受け入れた留学生は61人でした。それから54年、半世紀を超え、いまや海外協定校は55か国・地域で419校を数えるほど成長しました。また、派遣学生は約1100人。この規模は国内トップクラスです。
交換留学制度を始めた当初、協定校の申し込書を手書きの書簡を郵送したことやアメリカで飛行機を乗り継ぎながら空港の洗面所で顔を洗って人海戦術で大学訪問したのもいい思い出です。表敬訪問すると時がたつにつれてアメリカの大学学長、副学長に女性が増えてきました。女性の社会進出の変化も目のあたりにしました。
しだいにアメリカの大学からのオファーが増えてきたのは嬉しい傾向でした。本学の国際教育に対する真摯な姿勢とカリキュラムが高く評価されたのではとうれしく思います。
もう一つは国際交流部の存在です。多くの派遣学生、留学生を支えている国際交流部は、スタッフ22人が毎日窓口で留学生や派遣を控えた学生に対応しています。派遣先からの学生の相談にも丁寧に相談にのっています。留学生を病院に付き添うなどスタッフのきめ細かい対応の積み重ねが「留学の関西外大」を支える縁の下の力持ちなのです。