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グループディスカッションから発表へ 就活本番に向け学研都市キャンパスで模擬練習


▲グループディスカッションの評価のポイントを聞く

就職活動での「グループディスカッション」に備えた模擬練習が11月20日、学研都市キャンパスでの就職ガイダンスに取り入れられた。国際言語学部の3年生がグループを組み、与えられたテーマにそれぞれが意見を出し合ってまとめ、順に発表。講師の評価を受けていた。
 
テーマは「外国人に日本食をひとつ紹介するなら何か」で、寿司、刺身、天ぷらなどから選ぶ。参加した約70人は5~6人で一組となり、1教室当たり4グループで、3教室に分かれてディスカッションをした。

講師はいずれも就活や職業情報を扱う企業から招いたディスコの平山展也さん▽リクルートキャリアの吉田俊幸さん▽アイデムの松嶋清和さんと大原健さん。それぞれの教室で、グループディスカッションの際の評価のポイントについて▽しっかりと発言しているかどうか▽相手の話を聞く姿勢▽前向きな結論を出そうとしているか▽敬語をきちんと使っているかどうか――などがチェックされると解説した。
 

▲自己紹介から役割分担を決めて、意見を交わす

このあと、参加者たちは各グループ内で自己紹介に続き、司会、書記、発表者などの役割分担を決めて、ディスカッションに入った。制限時間は約30分。この中には、大きな模造紙に結論や根拠を書き込む時間も含まれているために、てきぱきとした手際が求められた。
 
ディスカッションの本番では、例示にはなかった「おせち」や、これまでの日本食のイメージにこだわらず、「和菓子」「手作り弁当」から「駄菓子」を取り上げるなど型破りな選択するグループもあった。それぞれの意見では、留学した経験から語ったり、両親らから教えられたりした知恵を織りまぜたりして真剣な中にも、打ち解けた雰囲気になっていた。
 

▲意見の集約はなかなか難しい


▲討論でまとめた要点を手早く模造紙に書き込む

それでもまとめるのは、ひと苦労の様子。模造紙にイラストを描いたり、文字の色や大きさに変化をつけたりして目を引きつける工夫をしていた。
 
発表は2分半。あるグループは「すき焼き」を出した。鍋を囲んで箸を使うことで家族的な親密感が出ることを文化性と捉えた。さらに食材の栄養バランスがあり、生卵を使うことは外国人に新鮮。それぞれの家庭の味が独創性や個性につながっているなどと理由づけしていた。
 
最後の講評では、全体的にはよい印象だったとした上で、こうした複数のグループが同時に討論するとき、評価者は、個別のグループごとに優れた個人を一人ずつピックアップすることもあるが、全体の雰囲気を見て、積極的や活気があるという観点から、良いグループごと選ぶケースもある。だから「みんなが討論を盛り上げていこうという姿勢が大事になる」と指摘していた。
 
このほか、討論中に話している相手にしっかり体が向いているか、相づちをうまくはさんでいるか、などとともに、手の置き所や足元の乱れなども評価者は見ていると注意を与えていた。


▲短い発表時間でポイントを簡潔に伝える
 
発表者になった田口恵理佳さんは「あがり症なので緊張しました。直前に発表したグループも同じ結論だったので、ちょっとプレッシャーになりました。簡潔に伝えるのは本当に難しいと思いました」と言いながらほっとした表情。榎本京介君は「楽しかった。軽い興奮のある緊張感で、積極的になれました」と語った。

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