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認知症や高齢者虐待をテーマに人権問題学習会が開かれ、NPO法人介護支援の会松原ファミリーの佐瀬美恵子理事が講演しました
認知症や高齢者虐待について現場の声を聞きながら理解を深めようと11月25日、人権問題学習会が開かれ、「NPO法人介護支援の会松原ファミリー」で理事を務める佐瀬美恵子さんが講演しました。
▲佐瀬さんが認知症や高齢者虐待について分かりやすく話しました
人権教育思想研究所の主催で開かれた学習会には約40人が参加し、佐瀬さんが「知っていますか、認知症の人のこと、高齢者虐待のこと」をテーマに話しました。
認知症は、記憶障害と判断力障害が6カ月以上継続する老いに伴う病気の一つで、65歳以上の7人に1人程度といわれています。佐瀬さんは「大学生もぜひ認知症について学んでほしい。たとえばアルバイト先で認知症の人と出会うというようなことが普通に起こっています」と若い世代への理解を求めました。
▲外大生らが講演に耳を傾けました
認知症の症状や種類について説明したうえで、認知症の人に対する対応の基本として「聞いてみる」「話を想像する」「現状を伝える」などを挙げました。また、どう生きてどのように最期を迎えるかの意思を決める支援の大切さを強調し、認知症の人の希望をかなえるヘルプカードについても述べました。
このほか高齢者への虐待の現状について説明し「地域包括支援センターのことをぜひ覚えて帰ってください。家族介護者が〝しんどい〟といえる関係づくりが大切です」と話しました。