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国際文化研究所(IRI)の言語・文化研究フォーラムが3年ぶりに対面で開かれました
国際文化研究所(IRI)の「第9回IRI言語・文化研究フォーラム」が2月15日、中宮キャンパス6号館ICCで開かれました。2021年、2022年はオンラインによる開催で、対面による開催は3年ぶりです。
16人の教員と4人の大学院生が、12のテーマについて研究発表しました。
▲3年ぶりの対面での開催になりました
外国語学部のキムリー・ソンア准教授と松葉勇輝講師は、ニューヨーク近代美術館が所蔵する香川県の工芸品「瓦の灰皿」をめぐり、日米の輸出振興と文化交流の次元から行った調査研究の結果を発表しました。
▲瓦の灰皿から日米の輸出振興と文化交流を探りました
瓦の灰皿に記された「ボニエル・ジャパン」の意味を探りながら、1960年代の日本がどのようにして輸出を推し進めていったのか、当時の米国がどのように日本の工芸品を販売しようしていたのかなどがわかる貴重な資料であるとしました。
英語国際学部の吉田泰謙教授と相原里美准教授は、中国語初修クラスの文法指導をめぐり、語順に関わる誤用例を調査・分析し、検討すべき課題を提起しました。
▲中国語初修クラスの文法指導がテーマになりました
初修クラスでは語順に関する間違いが後をたたないことから、小テストや定期試験の誤用例を抽出して分析しました。そして中国語の基本語順は、入門時だけではなく継続的に指導する必要がある点などを指摘しました。
研究発表のテーマと発表者は次の皆さんです(敬称略)
▼クイズはいかにして研究することが出来るのか
-認知科学の観点から-
小坂健太(大学院博士前期課程)
▼as best as one can の拡張
松田佑治(大学院博士後期課程)
▼現在分詞形の動詞が持つ時間的同時性の反例
-英語の現在分詞構文を例に-
川口尚毅(大学院博士後期課程)
▼和製新漢語に関する研究
-「NEW TERMS FOR NEW IDEAS:A STUDY OF THE CHINESE NEWSPAPER」から見える近代漢語の全体像-
陳紫軒(大学院博士後期課程)
▼蓋然性を表す〝会〟の教授法について
-中国語初級学習者を中心に-
安田真穂・英語国際学部教授
籠谷香理・英語国際学部准教授
趙嵐・英語国際学部准教授
宋天鴻・英語国際学部助教
▼中国語初修クラスにおける文法指導の課題
-語順に関わる誤用から見えてくる問題点を中心に-
吉田泰謙・英語国際学部教授
相原里美・英語国際学部准教授
▼海外協定大学にTAを派遣する「日本語インターン留学」プログラムの検証
鹿浦佳子・外国語学部教授
川光真二・外国語学部助教
▼学習者主体のディスカッションによる中級日本語授業のためのアンケート調査
-学習者がトピックを選べる日本語会話授業-
髙屋敷真人・外国語学部教授
宮内俊慈・外国語学部教授
▼香川県の工芸品輸出:讃岐民具連の瓦の灰皿、ニューヨーク市場へ
キムリー・ソンア・外国語学部准教授
松葉勇輝・外国語学部講師
▼安全保障化はいかなる言語行為なのか
-現代日本の経済安全保障を事例として-
岸野浩一・外国語学部准教授
▼アイロニー理解における乖離的態度の心的表示
後藤リサ・英語国際学部准教授
▼外国語科教職課程における学びを体系化する支援教材(基礎編)の開発
村上裕美・短期大学部教授
土井裕文・外国語学部准教授