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外国語学部の外山さんが、ChatGPTを活用した英語学習をテーマに学会発表しました
英語学習に対して生成AIがどこまで適切な評価や採点ができるかを巡る研究を進めている外山愛華さん(外国語学部2年)が8月31日、東大阪市の近畿大学で開かれた第48回教育システム情報学会全国大会で、「ChatGPTを活用したエッセイライティング学習の検討」をテーマに発表しました。
▲教育システム情報学会の全国大会で発表する外山さん
この研究は、共立女子大学、香川大学、早稲田大学との共同研究です。
外山さんはこれまで、AIアバターにChatGPTを活用したVR外国語会話学習システムの開発や、英語ライティング学習に対するChatGPT活用方法などについて研究を重ねてきました。英語会話のロールプレイ学習や、添削や改善提案を指示して英文エッセイを仕上げていくエッセイライティング学習では、ChatGPTの活用が一定の成果をあげていくことを示してきました。
今回の発表では、さらに一歩踏み込み、IELTS(英語圏への留学・就労・移住のための英語能力測定試験)の採点者による採点と比較することで、ChatGPTを活用した学習システムの評価や採点の正確度を検証することとしました。
▲ChatGPTを活用した語学学習システムの開発に取り組んでいます
発表では、検証の結果として「ChatGPTによる採点と、IELTSの公認の採点者による結果との間に、有意な差は認められず「おおむね妥当である」と結論付けました。
発表した外山さんは「エッセイ以外のさまざまなライティングに対して、実践的な利用を通じてChatGPTの効果的な活用方法を確立したいと思います」と話しました。
▲発表した学会の全国大会は近畿大学で開かれました
指導に当たった外国語学部英語・デジタルコミュニケーション学科の卯木輝彦教授は「外山さんは、夏休み期間中に私の研究室に通い発表準備を進めてきました。そのため発表後の他大学の先生方からの鋭い質問に対してもしっかりと受け答えができていました。引き続きさまざまなことにチャレンジしてもらいたいです」と述べています。