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関西外大の卒業生で現在、小学校で教員を務める黒川澄明さんの研究論文が佳作を受賞しました
関西外大の卒業生で現在、枚方市立川越小学校で教員を務める黒川澄明さんが応募した研究論文が、「第57回教育研究論文・実践報告」で佳作を受賞しました。現場の教員を対象に続けているさまざまな取り組みをまとめた点が評価されました。
▲研究論文で佳作を受賞した卒業生の黒川さん
黒川さんは2002年3月に外国語学部スペイン語学科を卒業したあと、大学の通信制を2年間受講して小学校の教員資格を取得しました。枚方市内の小学校で勤務し、通級指導教室を10年近く担当しています。通級指導教室は、学級に在籍している「ことば」「きこえ」「発達」に比較的軽度の課題がある子どもたちのために指導や訓練をする教室で、黒川さんは南部ブロックの代表としてリーディングスタッフを務め、担当教員の指導にも当たっています。
▲テーマは教員対象の自主研修でした
黒川さんは大阪府公立小・中学校教育研究会の募集に応じたもので、テーマは「教員は貴重な資源・自主研修から始まる川越小学校の挑戦」。教員の力をもっと現場で使うことで、子どもたちの自律活動・自立活動につながるのではないかと始めた教員対象の自主研修についてまとめました。
苦手という子どもが多い跳び箱をめぐる「跳び箱研修会」では、安全に配慮しながら子どもたちが跳び箱を楽しめるような知識やスキルを身に付けることができます。また、球技でなかなか活躍できない子どもをどのように参加させるかを考える「球技系研修会」や、「体力テストは嫌だ」という子どもが出ないようにするために、50メートル走やソフトボール投げのコツを伝える「体力テスト研修会」など、さまざまな試みについて報告しました。
▲「全国の子どもたちの未来につながればベスト」と話す黒川さん
「私自身が学んでいく中で、本校だけではなく全国の子どもたちも同じようなところでつまずいていることに気づきました。先生同士が自主的にお互いの知識やスキルを共有することで、先生同士がつながり、子どもたちの成長や子どもたちの自己肯定感向上へとつながります。」という黒川さんは、「目標は本校や市内だけではなく、全国の先生ともつながり、全国の子どもたち、そして学校の未来につながっていけばベストです。」と話しています。