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IRIセミナーが開かれ、客員教授で韓国・セジョン大学のイ・スルギ准教授が韓国のジェンダー間格差について講演しました

 国際文化研究所(IRI)のIRIセミナーが6月27日、中宮キャンパスで開かれ、客員教授で韓国・セジョン大学のイ・スルギ准教授が「韓国におけるジェンダー間の賃金格差:航空・ホテル業界の分析結果から」と題して講演しました。


▲本学の客員教授で韓国・セジョン大学のイ・スルギ准教授が講演しました

 【講演要旨】イ・スルギ准教授の講演の要旨は以下の通りです。

 韓国では、女性人材の採用や登用をめぐる男女間格差がかなり以前から大きな問題となっている。さまざまな形態の男女間格差の中で、賃金格差はおそらく最も手ごわく、顕著であり、有能な人材の産業界の労働力への参入を妨げている。
 
  韓国のホスピタリティ・観光業界は、有能な人材の確保と維持において深刻な課題に直面しているが、最近のメディア報道(コリアタイムズ、2024年)によると、OECD諸国33カ国の中でその格差が最も大きい国は韓国である。こうした問題を受けて、韓国統計庁が発表した2015年から2022年のミクロデータを用いて、韓国の航空業界とホテル業界の男女間賃金格差が検証された。

   データの計量経済分析の結果、両業界ともに性別に基づく分離と賃金格差は顕著であるものの、格差の大きさは、年齢や教育レベルとの交差によっては、OECD報告書よりも若干小さいことが明らかになった。研究の限界と示唆について、分析結果とともに説明がなされた。


▲今回のセミナーから学部生の参加が可能となりました

         ◇

 今回初めて学部生も参加可能としたところ、参加した30人のうち19人を学部生が占めました。質疑応答では、学部生らが途切れることなく質問し、活発なディスカッションが行われました。

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