関西外大広報サイト

NEWS ニュース

短期大学部のPBL(課題解決型授業)で受講生がプレゼンテーションしました

 企業からの課題の提示を受けて、学生が解決策の企画立案をする短期大学部のPBL(Project Based Learning、課題解決型授業)で、受講生が7月9日にプレゼンテーションを行いました。

 PBLは、企画・立案から実施まで企業や行政などと協働で事業に携わることで、さまざまな課題に気付き、解決のプロセスを学ぶ授業です。春学期は沼田晃一教授の指導で、みかんの缶詰の需要喚起策と斬新な食品の缶詰の提案に取り組みました。

 受講生は4月に、フルーツ加工メーカーの「紀州食品」(和歌山県かつらぎ町)の担当者から、業界の動向やフルーツ缶詰製造販売の現状などの説明を受けました。そして課題として、「主力商品であるみかん缶詰の需要喚起の方策」と「将来的にあったらいいなと思う食品の缶詰、食品の砂糖漬け」を提示しました。受講生はA、B、Cの3グループに分かれて企画・立案に取り組みました。


▲3カ月間にわたるグループワークの成果をプレゼンしました

 Aグループ(黒木麻衣さん、稲葉彩華さん、島名紬稀さん、鈴村友佳さん、佐藤真鳳さん、茶谷翔也さん)は、アンケート調査を基に「みかん缶詰のパッケージを若者向けにするとともに、〝お菓子作りやスイーツのデコレーションに最適だ〟と思ってもらえるデザインや2分の1サイズの缶詰はどうか」と提案しました。また広島県特産の瀬戸内レモンを使ったレモン瓶詰の商品化を提案、「レモンスカッシュやカクテル、スイーツなどに利用でき、ビタミンCやクエン酸が多く含まれていることを打ち出していきたい」と説明しました。


▲レモンを使った瓶詰製品を提案したAグループ

 Bグループ(松岡麻衣さん、ペレラヒナカさん、大島凜太郎さん、桝谷彩花さん)は、「つぶつぶミカンサワー」「みかん1つだけ缶」「ビタミンCたっぷりジュース・美缶」などの新たな製品を考え出し、SNSを駆使したPR方法についてプレゼンしました。また、将来あったらいいなと思う食品缶詰として、だんごの中でも人気の高いみたらしだんごの缶詰「みたらし缶」やハワイ料理のポキにヒントを得た「ポキの素アボガド」「ゆず風呂缶」を提案しました。


▲新しいアイデアの缶詰を提案したBグループ

 Cグループ(南星一郎さん、KAESER LOUIさん、伊藤佳音さん、大西連太郎さん)は、消費者の「自分のために購入する」「果実の状態で食べたい」という希望に沿う販売方法として、缶詰専用の自動販売機を提案、「新規客の関心を引きやすく、話題性があり、販売地域を容易に拡大できる点がメリット」と強調しました。将来あればいいなという食品缶詰としては、キュウリの漬け物の缶詰を提案、「冬でも売り出すことができるし、漬け物をつくる手間を省くことができる」と説明しました。


▲「革新的な缶詰商品の提案」をテーマにプレゼンしたCグループ

 1年生でグループリーダーを務めた南さんは「アイデアや意見をまとめるのがとても難しく、スタートダッシュは良かったのですが、計画性がなかったのが反省点です」と振り返ったうえで「先を見て行動する力、意見をまとめる力が大切だということがわかりました」と話していました。

 プレゼンテーションを聞いた紀州食品副社長の武井正雄さんは「50年以上続けてきたパッケージや販売方法を変えていかなければならないと強く感じました。皆さんのプレゼンを聞いてやってみたいと思うようになりました」と講評し「プレゼンの力は大切です。もっともっと磨いてください」と励ましました。


▲紀州食品の武井副社長の講評を聞きました

 

PAGE TOP