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広島大学のカルロス・ガルシア・ルイス・カスティージョ氏が講演 スペイン語教授法研究会

 イベロアメリカ研究センター主催の「第17回スペイン語教授法研究会」が7月20日、中宮キャンパスの多目的ルームで開催されました。今回のワークショップでは、広島大学のカルロス・ガルシア・ルイス・カスティージョ氏を講師に迎え、「日本での外国語としてのスペイン語教育における口頭対話」というテーマで実施されました。


▲講演するカルロス・ガルシア・ルイス・カスティージョ氏

 まず、会話の特徴として、会話はできるだけ長く続けるものであり、その中で参加者が平等に発話を開始でき、話者交替も自由であることが確認されました。

 さらに、ガルシア・ルイス・カスティージョ氏が作成したコーパス分析によると、学生は母語での会話の継続方法や話者交替の方法を理解しているものの、学習言語であるスペイン語での会話にも母語の影響が見られることが確認されました。


▲「日本での外国語としてのスペイン語教育における口頭対話」のテーマで開かれたスペイン語教授法研究会

 また、スペイン語を含む外国語の会話練習では、たとえば「あなたは何時に起きましたか?」、「私は8時に起きました。あなたは?」といった相手の質問を単純に繰り返す傾向が見られます。しかし、学習言語における会話の継続方法や話者交替の方法を理解することで、適切な介入や反応が可能になり、単純な繰り返しを減らし、会話をよりスムーズに続けることができると示されました。

 外国語授業において、会話の練習、効果的なフィードバック、適切な評価方法を通じて、これらのスキルを明確に教えることの重要性が強調されました。

 

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