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国際共生学部の6人がスタディーツアーでラオスを訪問しました
国際共生学部・福田和生准教授のインフォーマルゼミに参加する学生6人が福田准教授と6月18日から29日までの約2週間、スタディーツアーでラオスを訪問しました。
福田准教授は「私が所属する国際共生学部は、Experiential Learningを軸にしているので、授業内外で、学生が実体験を通して、自分で考えていく力、解決策を見つけ出す力、さらに実践していく力を養う機会を創出したいと思い、2023年12月に学生15人とインフォーマルゼミを立ち上げました。今回、研修先にラオスを選んだのは、自身が実務家時代にUNDP(国連開発計画)・ラオス事務所での勤務経験があったことと、国際共生学部のコンセプト”グローバルエンゲージメント”を実現していく上で、日本から出て学生たちに世界を見てもらう必要があると感じたからです」とスタディーツアー実施の背景を話してくれました。
スタディーツアーには、国際共生学部の2年生の梅原照斗さん、内山小春さん、兼本千陽さん、狩野桜子さん、中村美幸さん、中嶌菜々さんの6人が参加しました。
滞在期間中、司法省や外務省、最高裁、EU、 World Bank、UNDP、UNICEF、国立大学などラオスの政府機関、NGO、学校など約40団体を訪問しました。訪問先は、学生たちが自身の興味・関心を元に事前にラオスのNGOなどを調べ、福田准教授が現地の機関とコンタクトをとり訪問を実現しました。
▲World Bankのオフィス内を見学しました
▲WWFで現地スタッフと意見を交換しました
●UNFPA(国連人口基金)
▲UNFPAのオフィスで現地スタッフと交流しました
兼本さんはUNFPAを訪問したことが一番印象に残っていると話し、「ツアーに参加するまでは、UNFPAは、ジェンダー被害を受けた人たちのサポートをすることが主な役割だと思っていました。しかし、ラオスは多民族国家なので、文化的な背景も考慮しないといけない。日本にいては気づかなかった視点にたくさん気づけました」。
▲UNFPA・カウンセリングセンターの皆さんです
●Haakkeo School
狩野さんは「Haakkeo Schoolを訪問し、創立者と話しをしたことが忘れられません。生徒たちは家庭でもさまざまな問題をかかえているので、創立者が自ら、毎週カウンセリングをしていることにも驚きました。国の発展のために教育の整備に人生をかけて取り組んでいることを話してくれたことに心が動かされました」と話していました。
▲Haakkeo Schoolを訪問しました
●JICA(国際協力機構)
内山さんは、開発途上国の開発援助を行うJICAで現地スタッフと懇談し「日本人のスタッフが弁護士や検事と協力し、プロジェクトを進めていることがわかった。ラオスは違憲審査のない国なので、日本にいては考えられない現実を見ることができた。将来、客室乗務員になりたいと思っていましたが、ラオスで国のために人生をかけて仕事に取り組む人々と出会い、社会に貢献できる仕事に就きたいと進路が変わりました」と話していました。
▲JICA現地スタッフと一緒に(右から 福田准教授、梅原さん、中嶌さん、狩野さん、兼本さん、内山さん、中村さん)
ツアー中、政府の大臣や副大臣、現場の第一線で活躍する人たちと交流し、学生たちは「ラオスに行く前に福田先生から、環境、社会、経済が持続可能な開発の柱となると学びました。経済を発展させようとすると、環境が後回しになる。資金がないと何もできない」「ラオスという国を訪問し、社会の課題は複雑に絡み合っている。自分の無力さを感じました。今後、発展途上国の支援に取り組むうえで知っておくべきことを実践的に学ぶことができ、今後の学びの意欲が高まりました」と意気込みを話していました。