関西外大広報サイト

NEWS ニュース

≪大学院にようこそ Vol.2≫大学院目指す2人に聞きました/外国語学部英米語学科4年・冨永友香さん、同3年・守田陵汰さん

※関西外大通信「THE GAIDAI」318号の特集「大学院の新プログラム」を基にまとめています

 
≪大学院にようこそ Vol.1≫「学部・大学院修士5年教育課程」が2025年度スタート/菊池清明教授に聞く

≪大学院にようこそ Vol.3≫ 大学院の研究とは何か/2024年3月博士後期課程を修了した川口尚毅さんが語ります

≪大学院にようこそ Vol.4≫ 金融行政・グローバル金融経済/出水博章・外国語学部教授

≪大学院にようこそ Vol.5≫ 国際人権法・比較憲法/福田和生・国際共生学部准教授 

 学部生はどのような目標を立て、どのような思いで大学院を目指しているのでしょうか。外国語学部英米語学科4年の冨永友香さんと英米語学科3年の守田陵汰さんに聞きました。

――大学院を目指すきっかけは何ですか?

 冨永さん 米国に留学したのがきっかけです。国際関係コースに所属し、1年生のとき国際関係論を受講しました。高校時代の歴史を国際関係の理論から説明できて、とても感心したのを覚えています。2年生の春にアメリカ対外政策論を履修しました。第二次世界大戦後のアメリカの対外政策の変遷を分析し、国際関係論としての知識量を格段に増やすことができました。さらに、英語で開講されている留学生別科のInternational Relations を受講しました。日米外交だけでなく、日本と東アジア諸国との外交を学び、専門的な分野を英語でディスカッションしました。

 守田さん 1年生のときから、大学院進学を視野に入れていました。高校時代は理系で薬剤師を目指していましたが、受験勉強の過程で英語に興味を持ち始めました。英語を学ぶことで新しい世界が広がる感覚を覚え、もっと深く学びたいという気持ちが芽生えました。大学に進学してからはその興味がさらに強まり、英語学概論を履修した際、その広がりと奥深さに衝撃を受け、世界観が大きく変わりました。また、グローバルな社会で働く上で相手の背景を知ることがどれだけの力を持つか感じ、それが異文化間のコミュニケーションを円滑にする鍵だと実感しました。


▲冨永さん

――大学院では何を研究したいですか?

 冨永さん 留学先の米国でも政治学を専攻し、現地の学生とレベルの高い議論を通して、たくさんのインプットができました。知識をアウトプットしたいと思い、帰国してから広島県とICAN Academyが主催するサミットに参加し、核兵器から安全保障理論について世界中から来た学生と議論しました。これら全ての経験を経て、将来は国際関係論を生かせる職業につきたいと思いました。専門性がまだまだ必要であり大学院に進学することでさらに深い学びをして将来に備えたいと思います。

 守田さん 大学院では、国際的なコミュニケーションを専門的に研究したいと考えています。特に、異なる文化的背景や言語を持つ人々がどのようにして効果的にコミュニケーションを取ることができるのか、そのプロセスや障壁を理解することに興味があります。さらに、異文化間でのビジネスコミュニケーションや外交、教育分野での応用も視野に入れています。これらの分野でのコミュニケーションがどのように課題解決に役立つのかを研究し、具体的な解決策や戦略を見つけ出すことを目指しています。


▲守田さん

――大学院で学び、研究する意義についてどのように考えていますか?

 冨永さん 周囲の学生が就職活動を進めているのを見ていて、周りと違うことをしていていいのかと思うときもありました。しかし自分は学びをもっと深めて研究したいと決めました。将来はUNやJICAで仕事をしたいと考えています。目指すにはまだまだ知識が足りないので、専門性をもっと高めなければなりません。大学院への進学は将来の選択肢を広めるという点でとても意義深いと思っています。

 守田さん 私は将来、世界的な規模でさまざまな問題を解決できる人材になりたいと考えています。そのためには、専門的な知識やしっかりとした基礎的な知識、そして深い考察力が欠かせません。大学院での学びは、私にとって単なる学問の延長ではなく、実社会で役立つスキルや視点を養う場でありたいと考えています。理論と実践の両面で深い理解を得ることができ、将来的には多文化共生社会の実現に貢献できると考えています。

 

PAGE TOP