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国際交流部職員2人をアメリカ4大学に派遣 留学生の受け入れ促進など国際交流の基盤整備
国際交流部の職員2人が9月23から10月2日にかけて、アメリカの協定締結校など4大学に派遣されました。本学への留学生の受け入れ促進や留学フェア参加を通じた本学のプロモーションなどを行い、国際交流の基盤整備を図るのが目的です。
派遣されたのは、国際交流部の寺尾知子課長と虫賀太亮係長。4大学は、本学からの学位留学派遣大学であるマウントユニオン大学(オハイオ州)、ベロイト大学(ウィスコンシン州)、ニューヨーク州立大学オルバニー校(ニューヨーク州)と、本学国際共生学部への編入生受け入れ協定の締結を予定しているレイクカウンティ大学(イリノイ州)。各大学での活動の概要は以下の通りです。
■マウントユニオン大学(オハイオ州)
留学フェアに出展し、本学のブースには26人が訪れました。来場者は日本のアニメや文化に興味があるという学生が多く、本学に興味を持った理由は、▽日本語が話せなくても留学が可能▽学期制度が米国と同じ▽立地が良好、などでした。本学が実施している留学生向け就業体験「海外留学生グローバルインターンシップ(KGIP)」に高い関心が示されました。
▲マウントユニオン大学での留学フェアに出展した本学のブース
同大学の留学担当職員との面談では、在学生の約4割が学生アスリートであるため、夏期の短期(5週間程度)プログラムや、教員が率いる短期のFaculty-led プログラムを実施したい意向が伝えられました。
▲学生寮に掲示されている寮担当学生の紹介
2025年春学期に本学留学生別科に留学予定の学生2人との面談では、本学への留学を決めた理由として、日本語学習や陶芸・箏などの授業に魅力を感じたこと、留学生別科修了生や本学からの留学生の話を参考にしたことなどを挙げていました。
■レイクカウンティ大学(イリノイ州)
本学の国際共生学部への編入を呼びかけるブースをスチューデント・サービス・センター内に設置することが認められ、約70人の学生が訪れました。多くの学生が働きながら大学に通っており、奨学金や留学費用に関する問い合わせが目立ちました。日本のアニメを通して日本語に興味をもった学生が多く、同大学でもKGIPに高い関心が寄せられました。
▲レイクカウンティ大学で設置を許可された本学国際共生学部を紹介するブース
同大学の留学担当職員は、日本への留学は、募集枠を大幅に超えるほど人気があるとし、本学と早急に提携したい意向を示しました。また、国際共生学部への編入に加え、交換留学、交換枠を利用した短期大学部学位留学にも関心があるとのことでした。
▲レイクカウンティ大学のキャンパス
■ベロイト大学(ウィスコンシン州)
5クラスの授業で計約60人に対し、留学生別科の説明を行いました。日本でJETプログラム参加を希望する日本語クラスの学生に対し、KGIPで小中高校でのインターンシップに参加することが経歴面で有利になることを説明しました。また、留学生別科の説明会も実施し、7人の学生が参加しました。
▲ベロイト大学で留学生別科の説明をする本学職員
参加者からは、円安の影響による物価の低さ、大学の立地の良さ、KGIP、一人部屋の学生寮などに関心を示す声が出ました。
▲ベロイト大学
同大学の留学担当職員、日本語教員との面談では、日本語履修者が約35人おり、日本語は他言語に比べて人気があること、日本留学を希望する学生の多くがホームステイを希望していることなどの説明がありました。
■ニューヨーク州立大学オルバニー校(ニューヨーク州)
15ブースが参加した留学フェアに出展しました。本学からの学位留学生の協力も得て、留学生別科について説明しましたが、同校のために新設した「Cultural Student Liaison Program」が関心を集め、87人が来場しました。
▲ニューヨーク州立大学オルバニー校で開催された留学フェアに本学も出展
日本語より、日本の文化やアジアに興味をもつ学生が多く、専攻に関係なく参加が可能かどうか、学期制度、英語での開講科目などに関する質問が出ました。
▲ニューヨーク州立大学オルバニー校の校舎内部
学位留学生との面談では、大学の規模が大きいため友だちつくりが難しく、ジャパンクラブに参加して友人をつくるよう工夫していることや、留学前の準備をしっかりしたので大きな支障もなく授業に臨めているといった感想が伝えられました。
■最後に
今回の訪問では、留学フェアなどを通して、効果的に留学生確保に向けたプロモーションを行うことができました。各大学の実態やニーズについて貴重な情報を得ることができ、日本文化や言語に対する関心の高さ、多くの学生が留学を通じて日本人との交流を希望していることも確認できました。
今後必要な取り組みとして、▽短期プログラムの導入▽Faculty-led プログラムのパッケージ化▽大学内の情報整備とサポート強化▽国際交流イベントの充実▽学内掲示の工夫・施設の改善――などが想定されています。