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短期大学部のPBLで「Z世代に選ばれるホテル」をテーマに発表しました
JR京都駅前の京都タワーホテルと京都タワーホテルアネックスについて「Z世代に選ばれるホテルにするためにはどのような解決策があるか」をテーマに進めてきた、短期大学部のPBL(Project Based Learning、課題解決型授業)の発表会が12月17日にありました。
▲テーマは「Z世代に選ばれるホテル」です
PBLは、企業側が提示した課題について、学生が解決策を立案したり、具体的な企画を立てて提案します。学生の企画力や課題解決力を高めるとともに、コミュニケーション力を向上させるのが目的で、沼田晃一教授の指導で進めています。
この日は、京都タワーホテルと京都タワーホテルアネックスを経営する「京阪ホテルズ&リゾーツ」のスタッフが参加して6グループがそれぞれの提案を発表しました。
【Aグループ】
デジタルネイティブのZ世代に対して、インスタグラムとTikTokの活用がポイントとして、アクセスが集中する時間帯を狙うことや、ホテルで働いている人たちの動画の投稿について具体的に提案しました。また、「デイユースでの利用を進めて、推し活パーティーに使ってもらってはどうか」「水族館との共同プロジェクトで新しいモチーフを創り出す」といったアイデアを披露しました。
【Bグループ】
SNSの運用を見直すべきだとして「ショート動画に力を入れ、有名な旅系インフルエンサーに宣伝をお願いする」ことを提案しました。また、Z世代ではカフェの需要が高まっていることに着目し、「夜カフェ」や「体験型カフェ」を企画してみました。このほかZ世代が食べ歩きにこだわっていることから、「分かりづらい京都のバスに戸惑わないコースプラン」を紹介しました。
【Cグループ】
アンケート結果などからSNSの広告戦略が必要だとして、ラインやインスタグラム、TikTok、YouTubeの具体的な活用方法について提案しました。また、Z世代での人気を考えあわせた独自の新メニューとして「アサイーボウル」「麻辣湯」を考え出したほか、「果物のガチャガチャ」「新しいルームキー」といった新機軸を発表しました。
【Dグループ】
10階のビアガーデンを年中利用できるようにしたり、冬季のみスケート場を設置してはどうかと提案したほか「地下にある元大浴場のスペースを茶室にして茶道体験ができる空間にする計画を披露しました。このほか、新キャラクターの〝たわろん〟や新しいアドバイザーを新設し「Z世代の志向に敏感になりながらインフルエンサーの知名度を活用してはどうか」と話しました。
【Eグループ】
「Z世代に不足しているものは〝出会い〟だ」として、安全で安心できる「相席イベント」を提案しました。相席居酒屋や相席ラウンジでZ世代の出会いをつくるプランを売り出し「海外の人たちとの交流も含めて展開したい」と話しました。また現在注目を集めているAirbnbを取り入れて、食品ロスをなくすことができる「Airbnb型ルーム」のアイデアをプレゼンしました。
【Fグループ】
Z世代のキーワードは「非日常感」「映え意識」だとして、キーワードを織り込んだプラネタリウムルームやサクラルームなどの設置を提案するとともに、あえてブランド名を隠して匿名でSNS上の拡散を狙う広告戦略を発表しました。また、SNS向け商品として「抹茶グリークヨーグルト」や「和風マラサダドーナツ」などを開発してはどうかとプレゼンしました。
最後に、ホテル側が「視覚や味覚の点からの提案や、ぶっ飛んだ発想までたくさんいただきました。Z世代に選ばれるホテルになるための提案として、なにかしら取り入れていきたいと思います」と講評しました。
▲ホテル側から次々と質問が出ました