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企業や団体と協働で課題解決に取り組むPBLの学内合同報告会が開かれました
企業や団体から提起された課題の解決に向けて、1年間をかけて企画や立案に取り組むPBL(課題解決型授業)の学内合同報告会が12月19日、御殿山キャンパス・グローバルタウンの谷本ホールで開かれました。企業や団体の担当者を前に5チームが成果を発表しました。
▲1年間の成果を発表しました
PBLでは、企業や団体から提示された課題に沿って、アンケート調査や実地調査などを行い、分析や検討を重ねて、課題解決に向けての企画や改善策を提案します。企業や団体と協議を重ねながら、春学期から1年かけて取り組みました。
▲各チームが15分で報告しました
【亀田製菓】 若い世代向けの米菓PR
若い世代向けに米菓を販売する方法を探ろうと、亀田製菓(新潟市)と協働で取り組み、東大阪市のライフ八戸ノ里店で、簡単につくことができる朝食「サクッとボウル」の試食イベントを開きました。米菓とヨーグルトを組み合わせるレシピの意外性などから、同店での売り上げアップにつなげることができました。一方で「SNSでイベントを知ったという人が少なく、若者への告知や宣伝方法の改善が今後の課題です」と総括しました。
▲「亀田製菓」チームです
【ひらかたパーク(京阪レジャーサービス)】 外国人観光客誘致による活性化
ひらかたパークを中心に外国人観光客を増加させて枚方市の活性化を図ろうとSNSの活用策を提案しました。世界的に人気のTikTokで「HIRAKATA SHOHEY」という架空の人物のアカウントをつくり、2~3日に1本のペースで動画を投稿しました。また、ひらかたパークの公式YouTubeのショートを併用したり、アンケートで最も多かった中国人観光客向けに中国のSNS「小紅書」を活用するなど、幅広いSNSによるPRを提起しました。
▲「ひらかたパーク」チームです
【ANA X・大阪観光局】 大阪へのZ世代観光客誘致
Z世代の日本人と、コロナ禍前に回復していないタイからのZ世代の観光客を対象に、アンケート調査と分析、実地調査や検証などを重ねて、41のモデルプランと、計50件のプロモーションを作成しました。タイ人向けには「都会の次は大自然・大阪にも自然はあるんやツアー」、日本人向けにはクルーズ船やカフェを取り入れた「万博周辺ゆったり満喫プラン」を紹介しました。また、ANA便の利用促進キャンペーンとして、スターバックスとのコラボで国内線限定の「ANAサニーブルーフラペチーノ」を提案しました。
▲「ANA X・大阪観光局」チームです
【大阪府・枚方市】 学生の力で万博を盛り上げよう
大阪府万博推進局、枚方市総合政策部と協働で、2025年の大阪・関西万博の盛り上げ策を検討しました。日本国際博覧会協会や枚方市を訪問したほか、「ひらかた万博」でおもてなしブースを開設したり、外大で公開講座を開催するなどして「一過性のイベントではなく、未来につなげる価値創造の場にしたい」と取り組みました。「若者に十分メッセージが届いていない」として、インフルエンサーをフル活用したSNS戦略を提案しました。
▲「大阪府・枚方市」チームです
【ネスレ日本】 回収パッケージや間伐材で高付加価値商品を
回収パッケージや間伐材を有効利用した紙糸「TSUMUGI」を素材にした付加価値の高い商品案を2点提案しました。一つは20代~30代の子育て世代を対象にした「マザーズバッグ」で、子どもたちの未来を守るために環境への負荷が低いことをPRします。商品化に向けてクラウドファンディングを進めています。もう一つは「ホテルパジャマ」を提案しましたが、洗濯が難しいなどの問題点があり、Tシャツへと方向転換して実現に向けて取り組みを続けています。
▲「ネスレ日本」チームです