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英語・デジタルコミュニケーション学科の1年生が人型ロボット「ペッパーくん」を使って韓国語学習のアプリ開発に取り組んでいます
外国語学部英語・デジタルコミュニケーション学科の3人の1年生が、人型ロボット「ペッパーくん」を使って韓国語学習のアプリ開発に取り組んでいます。「ペッパーくん」は、産学連携プロジェクトを進めているソフトバンクから貸し出してもらいました。ゲーム感覚で韓国語の基本単語を学習できるアプリの完成を目指しています。
▲ペッパーくんを使ってアプリ開発に取り組む(左から)皿谷さん、小谷さん、上原さん
アプリ開発に取り組んでいるのは、小谷千春さん、皿谷心蘭さん、上原貴来さんです。3人は春学期に卯木輝彦教授の「コンピーターと社会」を履修しました。授業だけでは物足りず「デジタルを使って実際に何かやってみたい」と卯木教授に相談したところ、ペッパーくんを使った語学学習用アプリの開発を提案されました。
ソフトバンクは2024年春に、全国の大学などと連携して社会問題の解決に取り組んでいく産学連携プロジェクトをスタートしました。関西外大のほかに、東京大学先端科学技術研究センター、九州大学、大阪公立大学、香川大学、大阪体育大学、武庫川女子大学などが参加し、「デジタル教育・リスキリング」「ダイバーシティ」「環境対策」といったテーマに沿ってさまざまな課題の解決を目指しています。
▲「授業だけでは物足りない」とアプリ開発にチャレンジしています
小谷さんらは、同じ若い世代の人たちがK-POPや韓国ドラマに関心が高いことに着目しました。「簡単なフレーズや単語を話したいと思っている若者は多いに違いない」と、ペッパーくんを活用して、初心者向けの楽しく学べる韓国語学習アプリの開発に挑戦することを決めました。ただ、プログラミングの知識がまったくない状態からのスタートになりました。
3人は毎週木曜日の夕方に卯木教授の研究室に集まり、卯木教授のアドバイスを受けながら、新しい機能をお互いに教え合ったり、調べたりしてプログラミングを習得していきました。今では、日常生活での簡単な韓国語会話が学べるレベルまでに、アプリ開発が進んでいます。
▲簡単な韓国語の日常会話が学べるまでに開発が進んでいます
小谷さんは「将来、必ず必要になるスキルを学んでおきたいと思います。IT分野への就職を目指して、いろいろなことにチャレンジしています」と話します。
また、皿谷さんは「AIの力を使っていく時代になりました。外大では同時に高度な英語も学べます。将来必要となるツールを習得しておきたいです」と笑顔で語っています。
上原さんは「プログラミングができるようになりたいです。そしてデジタルの技術を通じて世界で活躍できるように頑張ります」と声を弾ませます。
▲アプリ開発への挑戦はまだまだ続きます
これからは、韓国語能力試験の問題を使ったクイズを取り入れたり、ペッパーくんと韓国語で漫才ができるような工夫もして、学習の幅を広げていくのが目標です。また3人のプロジェクトを発表できるような機会を持ちたいと考えています。
▲ハロウィンの夜も思い思いのコスチュームで取り組みました
指導に当たる卯木教授は「3人は夜遅くまで懸命に頑張ってアプリを開発しています。チャレンジする気持ちを忘れずに、すばらしいアプリを完成させてほしいと思っています」と話しています。