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ICCで大阪府ビュースポット景観形成会議発足式  参加者は中宮キャンパスを見学


▲会議の趣旨説明で、ICCの紹介もあった

中宮キャンパスのICC(インターナショナル・コミュニケーション・センター)で7月8日、大阪府ビュースポット景観形成会議の発足式が行われた。ICCは2013年12月に第33回大阪都市景観建築賞(大阪まちなみ賞)の府知事賞を受賞している。見て美しいと感じる“ビュースポット”を再発見し、街づくりに役立てる同会議のスタートにふさわしいと、初会合の会場として白羽の矢が立った。


▲会議のあと、国際交流センター付近を見学する参加者

 


▲ハナミズキを前に、「新たな景観が生まれそう」という言葉も

 


▲11市町村から首長らが参加した発足式

この日は府から小河保之副知事と事務局の住宅まちづくり部都市空間創造室の担当者らが出席した。府内の自治体からは、竹内脩・枚方市長▽西端勝樹・守口市長▽千代松大耕・泉佐野市長▽東坂浩一・大東市長▽野田義和・東大阪市長▽福山敏博・阪南市長▽武田勝玄・河南町長▽松本昌親・千早赤阪村長――をはじめ11市町村の首長らが参加。同会議の趣旨説明で、会場のICCについて「大阪まちなみ賞の府知事賞を受賞した」と紹介があり、参加市町村の景観形成の取り組みはスライドを使って事務局が説明した。


▲笑いを誘った松本昌親・千早赤阪村長の発言

続いてフリートーキングに移り、歴史的な街並み、ユニークな建物などをビュースポットとして発信し、大阪の魅力を伝えていくための方策を探った。東大阪市の野田市長は「名誉市民の司馬遼太郎さんがお元気なとき、都市の文化とは何か尋ねたことがある。司馬さんの答えは明快。『街並み』でした。以来、それを課題として取り組んでいます」と語った。また、千早赤阪村の松本村長は「100日間落ちなかった城・千早城には、受験生や選挙のときに候補者のみなさんがよく来られていますよ」と笑わせた。

記念写真を撮って会議を終えた参加者はICCと中宮キャンパスを見学。7号館では1階のキャリアセンターを視察したあと、国際交流センター、谷本記念講堂で本学の砂村賢司・庶務部長から説明を受けた。セントラルガーデンでは、5月30日に植樹式があったばかりのハナミズキについて、参加者の間から「大きく育ったら、新たな景観が生まれますね」という言葉がもれた。見学を終えた小河副知事は「ICCをはじめ、このキャンパスは大阪府が内外に発信していくビュースポットにふさわしい景観を備えています」と感心していた。

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大阪府によると、府内には歴史・自然・文化に育まれた景観や美しいまちなみが数多くある。こうした景観資源を再発見し、愛着を持てる街づくりに役立て、国内外の人々に大阪の魅力を発信していくために、この取り組みを始めたという。府は「市町村と協力して、こうした取り組みを推進するのは、全国でも例がない」と話している。
 
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ICCが府知事賞を受賞した大阪都市景観建築賞は通称「大阪まちなみ賞」。新築の建物や街並みを募り、周辺環境の向上に寄与し、景観上もすぐれたものを表彰している。ICCは、道路側にレストランなどを配し、ワークショップなどができる教室をガラス張りにすることでにぎわいを演出しており、地域景観を形づくっている――などと高い評価を受けた。

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