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2014~15年留学生別科修了式 347人に修了証書
▲修了式は学歌斉唱で始まった
5月30日、ハナミズキの植樹式に続いて2014~15年度の留学生別科修了式が中宮キャンパスの谷本記念講堂で行われた。式では、34カ国・地域の計347人に一人ずつ修了証書を授与。日本のきものや浴衣姿も目立ち、教職員や来賓、ホストファミリーらから祝福を受けて、留学生たちの表情は晴れ晴れとしていた。
▲アドリアナ・アクーニャ・ガルシアさんには谷本学長が修了証書を手渡した
まず、アメリカ・ポートランド州立大学出身のアドリアナ・アクーニャ・ガルシアさんが代表して、谷本義高・大学学長から修了証書を受け取った。この後、留学生別科日本語主任の鹿浦佳子・外国語学部教授から一人ひとりが修了証書を受け取り、谷本学長や山梨正明・留学生別科長らと握手を交わした。谷本学長は式辞で、関西外大が終戦直後に生徒8人の小さな英語学校から始まったことを紹介。「今年70周年を迎え、当時の小さな種が53カ国・地域の377大学と協定を結ぶまでに大きく育ちました」と語り、「今日は旅立ちの日。しっかりと前を向いて、新しい一歩を踏み出しましょう」と激励した。
続いて、来賓の駐大阪・神戸アメリカ総領事館のキース・ロメル広報担当領事(関西アメリカンセンター館長)は「留学先で築いた友情は人生ずっと続きます。これから、勉強やビジネスなどで何度も日本に来ることがあり、日本との関係も続くことでしょう」と述べ、フルブライト奨学金の創設者・故ウィリアム・フルブライト米上院議員の国際教育の重要さを説いた言葉を紹介。ハナミズキの贈呈にもふれ、「今朝植えた木々が友情の象徴として、毎春花を咲かせることを期待しています」と話した。またスティーブン・ザーカー教授がキャサリン・テーラー駐大阪オーストラリア総領事の祝辞を代読した。
留学生別科の渡嘉敷恭子・外国語学部教授は、日本初の国産ウィスキー作った日本人とスコットランド人の夫妻を描いたNHK朝の連続テレビドラマ「マッサン」の話から入り、「夢・心・道・愛」という4つの漢字をボードで提示。「この4つの言葉を忘れずに、夢に向かって歩き続けてください」と語りかけた。
▲留学の意義を披露したローレン・メイ・リングブルームさん
留学生代表のアメリカ・イースタンミシガン大学出身のローレン・メイ・リングブルームさんのあいさつは、百人一首の「吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風を嵐といふらむ」の歌から始まった。「日本への留学は、この風のように私たちの人生に変化を与える強い風です」と話し、「多文化社会で生きるためには、文化や宗教が違っても、理解しようとすること、思いやりを持つことが大切。自分の考え方やり方がいつも最善ではない、と気づけたことだけでも関西外大での留学の意義があった」と留学の成果を披露した。最後は留学生に起立を呼びかけ、みんなで「ありがとうございました」と声を合わせ、感謝の気持ちを表わした。
▲式終了後、全員で写真に収まった
この後、吹奏楽部の演奏に乗って、国際交流セミナーハウスでのひとこまや留学生活中の様子を撮影した写真のスライドショー。励ましの言葉をかけるセミナーハウスの管理人の動画も登場し、留学生たちは感慨深そうだった。式の後は厚生北館で昼食会があり、ホストファミリーや教員らを交えた談笑が続いた。
▲昼食会ではこんな光景があちこちで