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初の修士論文中間発表 60人を前に研究成果を披露


▲学部生も参加した修士論文中間発表の会場

大学院で、初めての修士論文中間発表が7月23日、中宮キャンパス7号館で行われた。博士課程前期2年生の6人が大学院生、指導教員のほか学部生も含め約60人の聴衆を前に、次々とこれまでの研究成果を披露した。発表者の内訳は、英語学専攻が1人、言語文化専攻がいずれも留学生の5人。

発表に先立って、大庭幸男・大学院外国語学研究科長(外国語学部教授)があいさつし、この発表会について「初めての試みで、博士課程前期2年生が必ず発表することになっている」と紹介。研究倫理にも触れ、発表や論文作成のうえで不正行為は許されず、適切に収集したデータと独自の立論に基づいた研究成果を論文としてまとめるよう注意喚起した。


大学院担当の教授が交代で司会を務め、1人25分ずつ発表。質疑応答の時間も設けた。中間発表のため、内容はどれも粗削りではあったが、独自性を出そうという努力が目に付いた。しかし、研究指導教員からは、論文作成の姿勢を批判されたり、研究の方向性を問われたり、厳しい指摘が相次いだ。また、学部生からの質問もあり、発表した6人にとっては自分の研究に大きなアクセントとなる1日になった。

発表終了後のまとめで、大庭研究科長が論文作成の留意点について、1.先行研究の見極め 2.そこから浮かぶ問題点 3.それを解決するための提案・仮説 4.その検証 5.成り立つ予測――を挙げた。さらに、「発表の機会を経験したことで、ばく然と考えていたことが、大きなステップとなって前進したしたはずだ。これから十分検討し、立派な論文に仕上げてほしい」と述べた。
 


▲「立派な論文に仕上げて」と激励する大庭幸男・大学院外国語学研究科長

発表者と研究テーマは次の通り(発表順)。

賀 超(ガ チョウ)さん=言語文化専攻
カタカナ語で表記する外来語の現状を中心にして
―中国人の日本語学習者の視点から―

上田 知幸君=英語学専攻
協同学習を用いた高校英語の授業のために
―教科書および教師用指導書の分析―

薛 韜(セツ トウ)君=言語文化専攻
日中言語ユーモアの比較研究

ジェシカ・タインズさん=言語文化専攻
マスメディアにおけるジェンダー表現の考察

ウリオル・ギノバルト君=言語文化専攻
日本語を母語とする学習者のための接続法教授法の研究

孫 雪(ソン セツ)さん=言語文化専攻
文化背景から見た日常における謝罪表現の日中対照研究

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