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他大学の学生も交えた就活交流会 学研都市キャンパスで開催 16企業・大学も参加 グループワークも
▲他大学の学生も混じって「働くとは?」をテーマにグループワーク
他大学の学生や企業の人事・採用担当者とも一緒に交流しながら就職活動への理解を深める「関西就活交流会in関西外大」が2月7日、学研都市キャンパスで開催された。京都や神戸などから7大学から学生が参加。学研キャンパスの国際言語学部だけでなく、中宮キャンパスからの学生も加わり、16企業・大学の関係者とともに就活についての率直な意見を交換した。
「就活のバカヤロー」などの著書があるライター・大学ジャーナリスト石渡嶺司さんらの呼びかけで、他の大学などでも行われてきたが、本学では初めて開かれた。参加したのは国際言語学部を中心に英語キャリア学部、外国語学部も含めて本学の学生が21人。学外からは大阪市立大、大阪経済大、龍谷大、京都外国語大、武庫川女子大、神戸女学院大、神戸松蔭女子学院大から11人の学生計32人。それに学研キャンパスの内定者の学生が務めるジョブサポーター4人(4年生)も加わった。
企業側は機械やホテル、不動産、食品、衣料など多岐にわたる業界から14社に、大阪体育大と神戸松蔭女子学院大も加わった。全体の進行は、この交流会の実施に当初から関わる機械関係商社「日伝」の福島良企さんが行った。
石渡さんの開会のあいさつに続いて、学生たちは4~6人の6つの小グループに分かれて「働くとは」をテーマにグループ討論。わずか20分余りで意見を取りまとめてプレゼンテーションすることが課せられた。企業の関係者が巡回して見守る中で、初対面のあいさつをすませると、すぐに意見交換。他大学からの出席者が積極的に発言するのに合わせて、議論が活発化したグループもあった。
▲グループワークの発表を図解付きで説明する
結論のプレゼンテーション時間は、1グループ2分ほど。意欲的に先頭発表を買って出たグループはボードに大きな樹木のイラストを図解しながら説明。このほか「充実感を得ながら、社会貢献を果たし、経済を回していくこと」や「夢や成長などの『自分のため』と貧困解消や国際協力などの『誰かのため』がイコールで結びつくこと」などの結論を披露していた。
▲真剣に聞き入る参加者たち
続くパネルディスカッションは、石渡さんを進行役に、福島さん、婦人服小売「レリアン」の冨永朝子さんと「カバヤ食品」多田章利さんの4人が行った。4人は口々にグループ討論は短い時間だったが「明るく、積極的に進められていた」と評価した。
そして「学生と社会人のギャップ」については「社会人は思っていたより良かった。自分一人ではできないことができる」(福島さん)や「(仕事にかかわる)数字はシビア。達成に向けて緊張感が伴うが、成長が目に見える」(冨永さん)という。また「営業職について」では「営業は大変というが、開発や人事などでも変わらない。それぞれの目標を掲げて同じようにやっている」(多田さん)として営業敬遠の学生へ励ましの助言を送った。
▲パネル討論で行う石渡嶺司さん、福島良企さん(日伝)、冨永朝子さん(レリアン)、多田章利さん(カバヤ食品)(左から)
最後に座談会に移った。企業の代表が分かれて座る6つのテーブルに学生たちが詰めかけて、質疑を交わした。1回15分で4ラウンド。終わるごとに違うテーブルに移動する方式で、学生たちは就活で気になることに焦点を当てて質問をしていた。
質問で目立ったのは書類選考や履歴書の書き方について。企業側からは「履歴書の字が下手なら、仕事も一緒というイメージが浮かぶ。丁寧に書くことがまず求められる」「結局マニュアルから抜け出せていない履歴書が多い。他の人に見てもらうことが大事」という一方で、「多少規格外でも、ちょっと話を聞きたいな、と思わせる履歴書がある」という意見も出ていた。
このほか「営業でやりがいを感じきる時」や「社長を見れば会社が分かるというのは本当か」など率直な質問も出ていた。企業の担当者は笑顔を交えながら答えていた。
▲交流会で質問の回答に耳を澄ます学生たち
交流会は3時間を超えたが、龍谷大学の男子学生は終わったあとも企業の担当者をつかまえて熱心に質問を繰り返していた。「こんなに近くで企業のことが知ることができてよかった」と話していた。
本学の英語キャリア学部3年の時井華奈さんは「周りはインターンシップに参加するなどして出遅れ感を抱いていました。学内案内で知って来ました。私は企業間営業職を希望しています。間近で採用の話が聞けて、就活モードは上がってきました」などと語っていた。