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就活本番を前に「業界研究会」始まる 2月4日まで 計70以上の企業が中宮キャンパスへ
▲多くの学生が詰めかけた日本旅行
就活解禁(3月1日)を前に、もっと深く業界やその仕事について知ってもらおう、という「業界研究会」が1月28日、中宮キャンパスで始まった。2月4日までの6日間(土、日曜を除く)にわたり開かれ、多くの業界から計70を超える企業が訪れる。会場にはリクルート姿の学研都市キャンパスを含めた学部3年生や短大部1年生、大学院生のほかに、他学年の学生も参加でき、真剣な表情で担当者の説明を聞いていた。
初日は繊維、機械器具卸、金融などから13社が来訪。会場に充てられた7号館の教室で、1回1時間で、休憩をはさんで計3回行われた。学生たちはそれぞれの希望や関心に応じて、各教室を移動した。
日本旅行には約100人の学生が出席して満席状態。2回目は立ちながら聞く学生もいた。担当者は旅行業界を取り巻く環境の変化を指摘。インターネットの普及や旅行形態の変化、低価格志向とともに、テロや天災、リーマンショックといった経済不況、新型ウイルスなどの外部要因により、大きな影響を受けていることを説明。これまでの仲介料依存から、学術、国際的な会議やスポーツ大会などの各種のイベントなどの企画的な事業を通した収益確保を進めている。
一方で、日本を訪れる外国人観光客は東日本大震災による落ち込みから回復基調にあり、2014年は1300万人超となり、日本政府も力を入れて、もっと増やそうとしている現状についても触れた。
その上で、セールスの基本的な流れを解説、「お客様に対して、一度失敗したら出入禁止。しかし、信頼を得たら、そこからチャンスは大きく広がる可能性がある」とやりがいを強調した。
参加者からは「添乗員を希望しているがどうか」などと細かな質問も出ていた。立ちながら聞いていた旅行業界が第一志望の男子学生は「もっともっと深いことを知りたい。今後ある別の同業の会社の話もじっくり聞くつもりだ」という。別の業界をめざすという男子学生は「まずは就活への気分を高めるために聞いた。これからテンションを上げていく」と話していた。
▲理系のイメージが強いロームでは、「文系も大丈夫」と強調
理科系のイメージが強い半導体などの電子部品・デバイス製造業のロームでは、理科系と文化系の採用人員を挙げながら、文化系の人材も多く採用していることを説明。世界に幅広く事業を展開しているだけに「英語が話せることは大きな強み」と強調していた。
▲内定して目下、研修中の沖津君(奥中央)も加わったスイスホテル南海大阪
内定を受け、目下アルバイトとしてベルボーイなどの研修をしている国際言語学部4年、沖津駿輔君も説明者に加わったのはスイスホテル南海大阪。利用客へのサービスを行っている様子を画面で紹介されていた。カナダでの留学中に優れたホストファミリーでの経験からホテル業界に関心を持った。昨年はこの業界研究会で情報収集していたのが、1年後の希望の会社を見つけて、学生たちからの質問にも答えていた。
▲食品会社を取り巻く環境なども解説した日本ハム
日本ハムは大学でのいつもの授業のような感じ。担当者は、日本の食品業界が人口減と高齢化により、国内市場が縮小し、企業買収や海外への進出が急増していることなどに言及した。日本の食料の海外依存度が60%に達しているが、自給率を改善していくのも業界の使命。日本食の世界的なブームを受けて、安心・安全な日本の食をもっと広げていくことも大事な仕事になっている、などと訴えていた。
業界研究会は、期間中は1日あたり10社以上が訪れる。業界も多様で、毎回①午後1時②同2時10分③同3時20分の3回行われる。
▲日本ハムでは授業のように参加者で意見を交わすシーンも