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自分が活躍できる仕事を発見する「ジョブハックセミナー」 学研都市キャンパスで開く
▲「自分の軸を持って働こう」と羽渕さん(左端)が語るねらいに聞き入る参加者
自分の隠れた魅力に気づき、活躍できる仕事を発見(ハック)しよう――学研都市キャンパスで1月10日、「ジョブハックセミナー」が開かれた。自己PRと志望動機を組み合わせたボード(表)をもとに、仲間を探してMYプロジェクトを企画・実践することから職種を見出すというユニークな手法で、参加した国際言語学部3年生24人が真剣に取り組んだ。
大阪府商工労働部が、求職者と成長企業を結ぶ試み「OSAKAしごとフィールド」(大阪市中央区北浜東)が出張して行った。講師は、スマートフォンのアプリ開発なども手がけるパソナテック(本社・東京)コミュニティマネージャー羽渕彰博さん(28)。
▲身振り手振りで話しかける羽渕さん
羽渕さんは冒頭、このセミナーのねらいとして、学生たちは就職活動で企業に合わせているケースが多いが、「自分の軸を持って働く」という視点をつかもうと呼びかけた。
まず3~4人のグループに分かれた参加者たちに自己紹介として、自分の好きなもの(こと)をカードに1項目ずつ書き出した。
さらに、自己PRを考える上で、「今までどんなアウトプットで喜ばせてきたか」「将来どんなアウトプットで貢献したいか」と問題を投げかけた。そして「言葉を話す」から「楽器を演奏する」「写真を撮る」「絵を描く」などをアウトプットの種類として示した。
次に、志望動機を考えた。横一直線上に「自分」を置き、そこから順に「家族」、「会社」、「社会」を線上に位置づけ、自分から遠いことの「ために」なすことが志望動機として強くなるという視点を出した。
その上で、右側から「自己PR」と左側から「志望動機」を一つずつ書き込む六角形のマス表「Myプロジェクトボード」を作成。書き終わった表を全員が見て回り、気に行った項目のマスに星印(1人3つ)を示して〝投票〟した。
▲Myプロジェクトボードに真剣に書き込む学生たち
多くの支持を集めた人が前に出て、星印のついた内容を公表したところ、「地域を活性化したい」「日本の良さを海外に知らせたい」から「両親に恩返しをしたい」、「楽して仕事がしたい」「知らない世界に行きたい」などさまざま。それらの項目をもとに新たなチームづくりに移り、共通することを思っているなど、3~4人の7チームに組み直した。今後、各チームがMyプロジェクトを企画し、自分にあった職種などをそれぞれ見出していく。
▲投票数が多かった内容について説明する
参加者の中にはPBL(課題解決型)授業にも参加している男子学生もいたが、「なかなか込み入っていたが、ねらいは理解できた。参考にしたい」などと話していた。
▲新チームになったところからMyプロジェクトの取り組みを話し合う