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就活でのグループ面接の模擬講座 学研都市キャンパスで 緊張しながらも懸命に応対 厳しい講評も
▲事前に面接についての心構えを話す藤原武史課長(壇上)
就職内定の大きな関門となる面接についての模擬講座が11月15日、学研都市キャンパスで行われた。グループ面接を想定し、実際に面接を担当する人たちを企業3社から招き、前半と後半に分けて進めた。国際言語学部3年生の計14人が全員、本番用の黒のリクルート服で出席。緊張しながらも懸命になって受け答えをしていた。
▲熱心に事前講義に聞き入る参加者
はじめに(株)マイナビ大阪支社の藤原武史キャリアサポート課課長が事前レクチャー。「面接とは?」として、学生たちは自分を良く見せようと考えているが、「正しく自分のことを伝える」という基本姿勢が大切だ、まず指摘した。
「自分を伝える」には2つの柱が必要で、▼話の内容(自己PRや志望動機など)と▼伝え方(第一印象、話し方など)だ。内容としては、アピールしたいこと(結論)が核になるが、そう訴えるための明確な根拠が求められる。身近な経験を整理して、きちんと自己分析を行い、自分についての情報を数多く持っておいた方がよいと助言した。
伝え方には「5つの掟(おきて)」がある。①論理性(まず結論から話す)②具体性③簡潔性(あれもこれも盛り込むのは逆効果)④一貫性(話に核がないと矛盾を生む)⑤柔軟性(マニュアル丸暗記は通用しない)を挙げた。
同時に、相づち▽アイコンタクト▽声の大きさや話すスピードも大事とし、「あいさつができない」、「表情が暗い」、「声が小さい」、「目を合わせない」は第一印象を悪くすると注意した。
▲模擬グループ面接の冒頭で一礼する
このあと、参加者たちは2,3人で一組になってグループ面接に臨んだ。面接を担当したのは(株)スーパーホテル(本社・大阪市)総務部の乾真也課長と同部の山本洋子さん▽北勢工業(株)(同・東大阪市)営業2課の富樫彰課長と同課の石塚慎平さん▽マイナビ大阪支社採用研修課の柳亜紀奈さん。それぞれ教室に分かれて、「自己PR」と「学生時代に力を入れたこと」の2設問を一人ずつ各3分で話をし、面接者から講評を受けた。
学生たちは、「忍耐力があります」「目標を設定し、それを達成する力があります」「辛くとも努力惜しまない」などと話し始めた。かなり自己分析を進めている学生も見られ、「片道3時間かけて通学しているが、時間を見つけては剣道の練習に取り組み、2段を取った」「留学の中間評価で最低のDランクだった。成績のよい仲間に勉強法を聞き、すぐさま取り入れて修了時はAランクをもらえた」などと簡潔な答え。また、自己PRと学生時代に力を入れたこととの重複がないように工夫も見られた。
▲背筋を伸ばして緊張しながら質問を聞く
一方で、熱が入りすぎてダラダラ感が出たり、途中で沈黙したりするシーンもあった。スーパーホテルの乾課長は、「話が早すぎてメモができない人もいた」と指摘しながらも、「どの学生も懸命に答えようとしているのは好感がもてた」とし、北勢工業の富樫課長は「固有名詞を入れて具体的なイメージを相手に伝えるようにすればもっといい」と話していた。マイナビの柳さんは「相手に10のことを伝えようとすれば、20くらいの内容をかちっと固めておかないと、緊張のあまりなかなか届かない」と面接の場数を踏む大切さも訴えた。
▲終了後の面接者(左端)から講評には厳しい指摘もあった
参加した渡邉凌二君は「自己PRでは3項目にまとめて話そうとしましたが、ちょっと詰まってしまいました。やはり緊張していたのかな」と率直に振り返った。藤野杏奈さんは「自分のプラスの事ばかり並べましたが、少しはマイナスの点も入れてもいいよと指摘を受けました。参考になりました」と語っていた。