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留学生が日本文化を体験 そば打ちと浴衣&盆踊り
▲浴衣姿で盆踊りに挑戦
留学生に日本文化を体験してもらう催しが9月20日と27日、中宮キャンパスで行われた。20日は「そば打ち」、27日は「浴衣の着付けと盆踊り」。参加した留学生たちは初めての体験に興味深そうに臨んでいた。
20日の「そば打ち」はインターナショナル・コミュニケーション・センター(ICC)の家庭科教室で行われた。講師役を務めたのは、シニア自然大学校の牧野功さんら枚方市内で活動するメンバー10人。アメリカ、タイ、フィンランドから来た留学生4人と日本人学生4人が挑んだ。この日つくったのは大根おろしと冷たいつゆで食べる「越前そば」。
まず、そば粉をふるいにかけ、鉢に入れ水を加える「水回し」から。「粉にまんべんなく水をなじませて」という講師のお手本の後、留学生たちも挑戦。指を立てるようにして水を均等に行きわたらせたら、全身をかけてこねる。留学生別科で陶芸を習っている留学生たち。「初めてとは思えないくらい上手」という講師の言葉に思わず笑みがこぼれる。
こね上げたそば生地は、めん棒で平たく薄くのばし、大きな包丁で切る。「指を切らないように」という注意を受けながら、慎重に包丁を下ろすが、なかなか同じ太さにならない。
それでも、自分たちが打ったそばをゆで、大根おろしやかつお節をのせて口にすると、「おいしい」。イースタン・フィンランド大学から来たカロ・カンクス君は「とても楽しかった。でも、そばを切る時は緊張した」と話していた。
▲じゃんけんは真剣そのもの
27日の「浴衣の着付けと盆踊り」は国際交流センターの教室で開かれ、留学生約25人が参加。枚方市の舞踊サークル「美なづき会」(藤間扇紫峰代表)のメンバー27人が着付けと踊りの指導を行った。
留学生たちは、ほとんどが浴衣は初めて。自分の好きな柄を選び、着付けてもらい、互いに写真を撮り合った。「美なづき会」メンバーが「武田節」など4曲を披露すると、あでやかな着物姿に見入っていた。
続いて、留学生とメンバーが交互に輪になり、盆踊りへ。手足の動かし方の説明を受けて、すぐに「炭坑節」「河内音頭」「げんき音頭」に挑戦。リズムを取りながら笑顔で踊っていた。
最後は2人一組になって「野球拳」。軽快な音楽にのって、じゃんけんも真剣そのもの。最後に勝った留学生には大きな拍手がおくられた。タイのバンコク大学から来たナウン・ヌーリィシン・パッティマさんは「浴衣は初めて。帯がとてもかわいい」と満足そうだった。
▲参加者全員で記念撮影
▲めん棒で生地をのばす
▲そば包丁で切る。指を切らないように慎重に