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「中秋節」月見交流会 日中の友好を願って 学研セミナーハウスで開く 中宮の留学生も加わる
▲華やかに披露された中国の古典舞踊「秋水伊人」
日本と中国の文化にふれあい、友好を深める「『中秋節』月見交流会」は9月20日、学研都市キャンパスの穂谷第2国際交流セミナーハウスで開かれた。中宮キャンパスの留学生も加わり、200人以上が出席。舞踊やお茶のほか多くのプログラムが行われ、最後のパーティーではにぎやかに歓談した。
関西外国語大学孔子学院(谷本榮子理事長)と枚方市日中友好協会(山中卓会長)の共同企画・運営で、今回が3回目。谷本理事長のあいさつに続き、来賓の竹内脩・枚方市長、中国の駐大阪総領事館教育室の周堂波さん、山中会長が次々にマイクを持ち、「最近は何かとギクシャクしていますが、恒久的な日中友好のために交流を深めていきましょう」などと呼びかけた。
この後、枚方日中友好協会の山中勝子さんら女性3人が日本舞踊「串本しぶき」と「花笠音頭」を続けて披露すれば、中国から本学の博士後期課程で学ぶ李叶(りよう)さんと孔子学院の中国スタッフら計5人が中国の古典舞踊「秋水伊人」を見せた。この舞踊は古代の漢王朝のころに、皇帝や海外からの使節のために供せられた。蓮の花びら形の多くのひだをつけたあでやかな衣装で、長い袖を巧みに操る優美な振り付けに会場からは大きな拍手が送られた。
李叶さんは「5人で1カ月ほど練習しましたが、とても緊張した。中国のテレビドラマの中で放映されていたので、大体のイメージはつかみました。うまくいってよかった」とうれしそう。
▲裏千家流のお点前はしっとりと流れるように
会場には、日本と中国の文化紹介のコーナーが設けられた。日本からは裏千家流・立礼式の道具で本格的なお点前が行われた。金蒔絵(きんまきえ)で「誰が袖(たがそで)」をあしらった輪島塗の棗(なつめ)に、吉向焼(きっこうやき)の主茶碗をはじめ、ナデシコや紅葉など季節を代表する絵柄などさまざなな茶碗で抹茶が振る舞われた。
▲みんなで日中の衣装を楽しんだ
このほか、生け花の展示や浴衣の着付けも行われた。中国の留学生に混じって、浴衣を着た中宮・留学生別科で学ぶソフィー・ハワードさん(米マレー州立大)は「ベリー・ハッピー」。
▲中宮キャンパスの留学生も混じって歓談。卓上には餃子や月餅なども
一方の中国からも中国茶芸が登場。鉄観音や武夷岩茶などの本格的な中国茶が出されたのをはじめ。色鮮やかなチャイナドレスとともに出された男性用の漢服を竹内・枚方市長が着込んで留学生と一緒に記念写真に収まっていた。
全員が中庭に出て、記念写真を撮ったあと、片山智行・同孔子学院理事の音頭で乾杯した。各テーブルには日本の寿司や中国の餃子、月餅などが盛りだくさんに置かれ。参加者らはそれぞれを味わいながら歓談した。
▲「お月さん こんばんは」 でも曇っていました