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「勝てるエントリーシートとは?」 学研都市キャンパスの就職ガイダンスで専門家がポイント指摘
▲「すべらない就活」をめざして成功のための3つのポイントが披露された
就活のためのエントリーシートは「エピソードがすべて」――学研都市キャンパスで9月19日開かれた就職ガイダンスにゲスト講演者として招かれた読売新聞東京本社部長の原田康久さんはこう強調した。豊富な事例からすくい上げたポイントを指摘。出席した3年生約120人はメモを取りながらうなずいていた。
▲数多い事例をもとに実践的な解説をする原田康久さん
原田さんは4年間、同社の人事部で採用を担当。膨大なエントリーシートを読み込みながら、気づいた実践的な要点を、この日のテーマ「すべらない就活~勝てるエントリーシート」として披露した。中でも学生たちが自分のエピソードをどのように効果的に訴えていくかが何よりも大事と繰り返した。
「就活成功のための3つのポイント」として、最初に挙げたのも「エピソードを作る」。ついで「企業を研究する」、そして「社会性を磨く」の3点。
人事担当者としての学生評価の配点は、本人の優秀さ50点、企業理解50点。どんなに学生が優秀としても半分しか取れない。企業研究はきわめて大事。なるべく早く研究は始めた方がいいと助言した上で、学生本人をアピールためには、エントリーシートの究極の目標がある、とした。
そして「エントリーシートの3大原理」として、①エントリーシートはすべて自分のPRで埋める②エピソードだけが重要③エピソードの種類は多いほどよい――を挙げた。原田さんは「(自分を知ってもらうのに)書類の自己PRの欄にしか書けないと思っていませんか」と盲点を突き、「志望動機」「どんな仕事がしたいか」「あなたの夢」などの他の設問であっても、自己PRを潜ませたエピソードを記すことを勧めた。
▲メモを取ったりしながら真剣に聞き込む3年生たち
エピソードといえば、学生たちは大層に捉えがちだが、ゼミ、サークル活動、アルバイトなどふだんの学生生活やこれまでの経験の中にたくさんあるはず。「抽象的にならずに、具体的に書く訓練が必要だ」と説いた。
また、多くの参考書に「『自分は粘り強さが信条』などと冒頭に結論を書く」と述べられていることに対して、自らピックアップした文言70例をすべて読み上げながら、「このような例文なら、人事採用者には結局、学生の区別はつかない」として「やはりエピソードから読み始めることになる」と結論づけた。
出席した3年生たちは「事例が豊富で、ユーモアを交えた解説はよく理解できた」などと話していた。終了後にも直接質問する学生もいた。
▲最後まで残って原田さんに質問する学生
学研キャリセンターは、来年の就活で、「3月の企業PR開始、8月選考スタート」という日程にとらわれすぎないで柔軟に対応するように注意を呼びかけた。すでに就職が内定した4年生から身近に後輩の就活相談にかかわる「2014ジョブサポーター」16人が決まり、10月から同センターのセミナールームに待機することも報告され、うち7人が登壇し、3年生を激励した。
▲激励する2014ジョブサポーターの代表ら