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夏期リフレッシャーコースを開講 英語教員ら50人が受講
授業力のブラッシュアップをめざして「英語教員のための夏期リフレッシャーコース―英語教育の理論と実践の統合をめざして―」が8月17~21日、中宮キャンパスのICCで開講された。本学大学院主催の公開講座(大阪府教委、大阪市教委、枚方市教委後援、大阪府高等学校英語教育研究会協力)で、昨年に続く2回目の開催。中学・高校の現役教員や教員志望の学生ら約50人が受講。21日には、この日の出席者全員に修了証が手渡された。
「リフレッシャーコース」は再教育講座という意味で、アメリカの大学で夏期によく行われている。本学での開講の狙いは、英語の指導法や運用能力に磨きをかけ、授業力向上に役立ててもらおうというもの。大学院の担当教員ら14人が21日までの5日間、研究成果を紹介しながら講義を行った。
▲大学院外国語学研究科長の大庭幸男教授が開講のあいさつ
17日の開講式で、大学院外国語学研究科長の大庭幸男教授は「大学には研究成果を積み重ねた知見があるが、社会への発信が少なく、大学にとどまっている。これをみなさんにお伝えし、授業力を伸ばしてもらう貢献の面を重要し、このコースを開講しました。5日間有意義に過ごしてください」とあいさつ。この後、岡田伸夫教授の「文法の教え方―何をどう教えたらよいか」から、各回1時間半の講義が始まった。
▲14回にわたる講義は、岡田伸夫教授による「文法の教え方」から始まった
すべての講義を終えた21日には修了式が行われ、大庭教授が「暑い中、大変でしたが、5日間のハードスケジュールを通じて、授業に役立てるヒントを得ていただけたら幸いです」とねぎらいの言葉を述べた。この後、大庭教授が出席者一人ひとりに修了証を授与。
▲修了式では、大庭教授から一人ひとりに修了証が手渡された
この後の検討会では、受講生から「『現在完了』や『進行形』などの文法用語が理解できない生徒も多い。古めかしい文法用語がなぜ変わっていかないのか」(本学卒業の男性高校教員)、「今盛んに言われているアクティブラーニングについて実践例などを教えてほしい」(女性高校教員ら)などの質問があった。これには、岡田伸夫教授や新里眞男教授、森住衛客員教授がそれぞれの立場から、アドバイスの言葉を述べた。