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短大のPBLがスタート/課題は「Z世代に向けた植物性アイスとは・・・」
短期大学部の春学期のPBL(Project Based Learning、課題解決型授業)が始まりました。今回は、トイレタリー・コスメティックス、薬品、食品の各事業を手掛けるメーカー「クラシエ」から示された「Z世代に向けた植物性アイスとは・・・」をテーマにコンセプトづくりや戦略を検討しながら、具体的な商品の提案を目指します。

PBLは、企業から提示された課題について、学生が解決策を考えたり、具体的な企画を立ててプレゼンテーションします。学生の企画力や課題解決力を高めるとともに、コミュニケーション力を向上させるのが目的で、沼田晃一教授の指導で進めています。
クラシエと協働で進めるPBLは既に、甘栗、知育菓子、大豆加工菓子をテーマに実施しています。今回は市場が伸長しているヘルシーアイスの分野から「植物性アイス」が課題になりました。

授業では最初に、クラシエのフーズカンパニー・マーケティング室の木下昌也部長が、アイスクリーム市場の現状やアイスクリームのトレンド、ヘルシーアイス市場の状況を紹介し、クラシエが現在取り組んでいる植物性アイスについて説明しました。
木下部長は、乳製品や卵などの動物由来の原料を使わず、植物性ミルクをベースにした植物性アイスは「健康志向の高まりや環境への負荷が低いなどの理由から、シェアは広がっていくと予測されています」と話し、クラシエで製造・販売している「Soyアイス」「フロムグリーン」を紹介しました。「Soyアイス」は食物アレルギーを持つ人たちをターゲットに、フロムグリーンは植物性ミルクのおいしさを追求していると述べました。

また木下部長は、ヘルシーアイス市場の課題として市場定着や販売の伸び悩みを挙げ「ヘルシーアイスがなぜ伸び悩んでいるかを分析し、アイスクリームのジョブマップを作成してどのような新たな価値が提供できるかを見つけてください」と話し、最終的にはZ世代に向けてのマーケティング戦略を含めた商品の具体的な提案を求めました。
受講生は実際にクラシエの植物性アイスを試食した後、「ヘルシーアイスというが、具体的に何がヘルシーなのか」「動物由来の原料を使ったアイスと味の違いはどこにあるのか」など質問していました。
