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留学生別科の日本語クラスで学ぶ留学生が地域連携プロジェクトの報告会を開きました

 留学生別科の上級日本語クラス「日本語7」(倉沢郁子国際共生学部講師)で学ぶ留学生が枚方市民らにインタビューし、共生のあり方などを考える地域連携プロジェクトに取り組んでおり、5月9日、中宮キャンパスで活動を紹介する報告会を開きました。

中宮キャンパスで開かれた留学生による地域連携プロジェクトの報告会

 プロジェクト名は「ヒラカタからヒラク」。受講生21人がグループまたは単独で7つのテーマに取り組み、報告しました。テーマは「味噌と食文化について」「日本のハイキングと小道」「日本の社会問題:ホームレス」「日本の教育―小学校の訪問からー」「枚方宿 くらわんか五六市」「枚方市 トレーディング・カード」「LGBTQ+」。各組は報告の最後に「ディスカッションポイント」を示し、参加者と議論しました。

味噌と食文化について報告する(右から)キム・ジョンさん、レベッカ・ブラントさんトーマス・トラウトワインさん

 このうち、「味噌と食文化」に取り組んだのは、アメリカ出身のトーマス・トラウトワインさん、同レベッカ・ブラントさん、韓国出身のキム・ジョンさんの3人。テーマに選んだのは、地域により味噌に違いがあることや、若者の間にみそ離れ傾向があることを知ったから。

 枚方市でみそ醸造業を営む北村みそ本家代表取締役の北村晋也さんにインタビューし、みその材料は地域の気候によって微妙に違うことや麹の種類、塩がみその保存性を高めることを学びました。

 ディスカッションポイントとして、「若者の和食離れは問題だと思いますか」と問いかけ、参加者から「和食は体に良いのでもっと食べたほうがいい」といった意見が出ました。

 キムさんは「韓国のみそと日本のみそがどう違うか興味がありました。インタビューを通して日本の食文化について多くの知識が得られました」と話しました。

 「日本の教育―小学校の訪問からー」は、イタリア出身のジュリア・ケルビーニさん、アメリカ出身のジャスティン・ウィリアムさんら8人が3組に分かれ、枚方市立五常小学校を訪れ、交流しました。

ジュリア・ケルビーニさん(右)とジャスティン・ウィリアムさん

 報告では、「日本の子どもは恥ずかしがり屋だと思っていたが、とても元気だった」といった印象や、ゲームやクイズで盛り上がった様子が紹介されました。また、教職専攻の本学学生にインタビューし、教員を目指す動機を聞き取ったことを報告しました。

 ケルビーニさんは「先生になりたいので参加しました。日本の子どもたちと触れ合う貴重な機会になりました」。ウィリアムさんは「子どもたちの外国人に対する興味の大きさに驚きました」と感想を述べました。

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