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海外協定校の米国・イリノイ大学アーバナシャンペーンの学生が関西外大を訪れて、ボアカー教授の特別授業を受けたほか、日本の文化体験を通じて外大生と交流しました
海外協定校の米国・イリノイ大学アーバナシャンペーンの学生17人が5月27日、関西外大中宮キャンパスを訪れて、国際共生学部のボアカー教授の特別授業を受けたほか、折り紙やあや取りなどの日本の文化体験を通じて外大生と交流しました。

外大を訪れたのは、イリノイ大学アーバナシャンペーンでビジネスとテクノロジーを学ぶ学生たちで、5月20日から約2週間、東京、京都、奈良などを訪ねています。島津製作所などの先端技術を扱う企業やステップアップ企業を訪れるほか、関西外大のほかに慶応大学を訪問します。
午前中は、ボアカー教授の特別授業を受講しました。ボアカー教授は、近代日本国家への道を歩み始めた幕末から明治維新を例に取り上げて「外圧が引き金となって大きな変化が起こり、政治やビジネスの転換点になりました」と説明しました。それを踏まえて、1955年から現在までの日本の現代史をテーマにしました。

いわゆる55年体制や高度経済成長、終身雇用に年功序列などを例示したうえで「バブル経済の崩壊で、日本は大きな転換期を迎えました」と話しました。ボアカー教授は、学生たちに質問を繰り返しながら「その後の〝失われた20年〟で、過労死や引きこもりなどの社会現象が起こり、日本の経営環境は大きく変化しました」と述べ、「現代日本で引き金になったものは何でしょうか。何が求められていると思いますか」と問い掛けました。

午後は、外大生が参加して日本の伝統的な文化に親しみました。外大生から手ほどきを受けながら、折り紙でツルやカエルをつくったり、あや取りを楽しみました。また、カルタやけん玉にも挑戦し、交流を深めました。

明治憲法をはじめ明治時代の日本の政治を独学で学んだというステェフェンさんは「コンピュータエンジニアを目指していますが、歴史にも興味があります」と話し「ボアカー教授の授業で、ビジネスと歴史は大きく関連していることがとてもよく分かりました。文化の違いも理解できて、とても興味深い授業でした」と振り返っていました。
