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外国語学部英米語学科3年のチュアン・チュオン・アンさんが、大阪・関西万博のベトナム館でVIP通訳を務めています
外国語学部英米語学科3年のチュアン・チュオン・アンさんが、大阪・関西万博のベトナム館でVIP通訳を務めています。

アンさんは神戸生まれの神戸育ちですが、両親がベトナム出身で、ベトナム語と日本語、英語を使いこなせるマルチリンガルです。短期大学部から3年次編入学で外国語学部英米語学科に入り、現在は国際的な舞台で活躍する外交官や同時通訳士を目指して学修しています。
5月に友人とともに大阪・関西万博を訪れ、一般の来場者としてベトナム館に入館しました。友人に展示物について説明している中で、ふとベトナム語で「なぜ(ベトナム館は)こんなに小さいのか」と口走りました。すると、アンさんのベトナム語の〝グチ〟を耳にしたスタッフが「君はベトナム語が流ちょうだね。留学生?」と聞いてきました。アンさんが日本で生まれ育ったと話すと、とても驚いていたといいます。
そのスタッフが、歴史や経済、環境などの専門的な用語がわかるかと尋ねてきたので、アンさんが「わかります」と答えると「ぜひVIPの通訳をしてほしい」と依頼されました。

ベトナム館で初めて通訳を務めたのは、5月21日に来館した徳島県の後藤田正純知事でした。ベトナムの歴史をはじめ、ベトナムで取り組まれているプラスチック廃棄物の削減活動などサスティナビリティ―が話題になりました。アンさんは約1時間にわたって付きっきりで、展示物について説明したり、チャン・ニャット・ホアン館長のベトナム語を日本語に訳して後藤田知事に伝えました。

その後も、国内外からベトナム館を訪れたVIPの通訳を務めています。ただ、VIPの来館は急に決まることが多いため、「大学の授業を優先させたい」というアンさんを悩ませることが多いといいます。
アンさんは「幼いときから日本とベトナムの架け橋になりたいと思っていました。今、それが現実になってとてもうれしいです」と話し「語学を通じてさまざまなつながりをさらに広げていきたいと思います」と語っています。