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セレッソ大阪の試合を観戦する外国人対象のアンケート調査に協力した外大生の意見交換会が開かれました
サッカーJ1・セレッソ大阪のゲームを観戦する外国人を対象にしたアンケート調査に、ボランティアで協力した外大生の意見交換会が6月19日に開かれました。

アンケート調査に協力したのは、間木岳志さん(英語キャリア学部3年)▽平山智士さん、藤井大雅さん(ともに国際共生学部3年)▽出口湧新さん(国際共生学部2年)▽佐合栞さん(英語キャリア学部小学校教員コース3年)の5人です。調査はすべて対面でのインタビューで、ヨドコウ桜スタジアム(大阪市東住吉区)で開催した、4月29日のFC町田ゼルビア戦、5月11日の横浜F・マリノス戦、6月1日の清水エスパルス戦で行いました。


訪日観光客の増加に伴い、サッカー観戦の外国人が増えています。セレッソ大阪では外国籍来場者の動向を調べて、さまざまな施策の立案・実施につなげたいとしています。関西でサッカーのクラブチームが外国人を対象に本格的なアンケート調査を行うのは初めてでした。

対面のインタビューは試合開始の2時間前に行い、3日間で約100人の外国人にインタビューすることができました。国籍別では英国がトップでオーストラリア、ドイツ、カナダ、オランダと続きました。また、20代~30代が6割を超え、「セレッソ大阪を知っていた」と答えた人も65%いました。

意見交換会には、間木さん、平山さん、藤井さんが出席し、今回の調査を担当した外大卒業生で現在、セレッソ大阪の広報グループに所属している松本裕太さんが司会を務めました。

調査中に気が付いたこととして3人が上げたのは「最も多かった質問が〝入場口がどこにあるのか〟だった」で、「プロ野球と比べると視覚情報に空白が多いような気がした」「チケットにゲートナンバーを大きく書き込むなどしてはどうか」といった指摘をしました。
松本さんが「外国籍観戦者の目にセレッソはどのように映ったと思うか」との問い掛けには「イメージカラーであるピンクが新鮮に感じたようだ」「関西独特の熱気のある応援に魅せられていたのではないか」と意見が出ました。

アンケート調査の結果から、セレッソの試合の観戦を決めた理由として〝香川選手を知っていたから〟と答えた外国人が18人もいたことを取り上げた松本さんは「驚いているし気になっている点。外国人を引き付けるポイントになるのではないか」と分析しました。
そのうえで「観光中にセレッソの試合を知った」と答えた外国人も18人いたことをとらえて「観光とスポーツ観戦を結び付けるにはどうすればよいか」とのテーマに移り、「パッケージツアーに組み込まれていたら参加しやすい」「観光地のチケットなどと一緒に買えば得するサービスはどうか」「観光を紐づけてSNSから発信し拡散するような仕掛けがいいのではないか」といったアイデアが上がりました。

また、外国籍観光客をセレッソに引き付ける施策をテーマにしたワークショップでは「セレッソと観光地が共同で割引チケットを販売」「セレッソの選手の映像広告やカッコいい動画の配信」「サイン会や公開練習など選手と直接交流するイベント」などを提案しました。

松本さんは「今回のアンケート調査は各方面から注目を集めています。皆さんのご意見や提案を基にさまざまな施策を検討していきます」と話しています。