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米国の高校教員らが関西外大を訪れ、「現代文明の弊害に立ち向かう」と題した講演を聴きました

 米国の高校教員ら教育業界の関係者が6月27日、関西外大を訪れました。米国での授業に際して日本の文化や歴史の指導を向上させることが目的で、27人がゲストレクチャーを聴きました。

▲米国の高校教員らが外大を訪れました

 27人の教員らは6月21日から10日間、日本に滞在し、大阪のほか、東京、京都、奈良などを訪ねています。関西外大以外にも早稲田大学を訪れました。

▲「現代文明の弊害」をテーマに取り上げました

 ゲストレクチャーでは、国際共生学部の平野克弥教授が「現代文明の弊害に立ち向かう」と題して、明治時代に足尾銅山の鉱毒問題に取り組み〝現代文明の害毒〟を訴えた環境保護活動家の田中正造と、福島第一原発事故の放射性物質の拡散を例に講演しました。

▲講演する平野教授

 平野教授は、富国強兵政策を進める明治政府に抵抗し、明治天皇に直訴しようとした田中正造の活動を取り上げ「進歩に犠牲は必要なのか」「誰が犠牲になる人を決めるのか」と問い掛けました。また、日本の戦後社会が原子力の平和利用を進める中で、原発事故によって放射性物質の被害を受けた人たちが大勢いたことを挙げ、近代社会から現代社会への変遷を踏まえて「national sacrifice zone」という言葉を掲げて問題提起しました。

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