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「命綱の食糧を届ける~グローバルな現場で学んだリーダーシップ~」忍足謙朗氏が講演 NHK大学セミナーin関西外国語大学
「NHK大学セミナーin関西外国語大学」が11月16日、中宮キャンパスICCホールで開かれ、忍足謙朗(おしだり・けんろう)氏が「命綱の食糧を届ける~グローバルな現場で学んだリーダーシップ~」をテーマに講演しました。国際協力に関心のある本学学生が参加しました。
忍足氏は、30年以上にわたって国際連合に勤務し、1989年からは国連世界食糧計画(World Food Program – WFP)に勤め、特に紛争地、自然災害地などで緊急食糧支援を行ってきました。
300万人、この数字は5才以下で栄養不良で亡くなる子どもの数。「1000日、この日数は何を示すでしょう」と学生に問かけ、赤ちゃんが母のお腹に宿り2才になるまでの日数と説明。「この期間に栄養をしっかり取らないと発育阻害になり、一生涯ハンディキャップを背負うことになる」と話しました。現在、4人に1人が発育阻害と言われ大半がアジアとアフリカで起こっていると説明しました。
2014年にNHK番組『プロフェッショナル仕事の流儀』に出演。その映像を流し、忍足氏が国連WFPの支援を行っていた様子を紹介しました。国連WFPのスーダン事務局では、300人の外国人スタッフと現地スーダンのスタッフ2700人合わせて3000人のメンバーを率いた経験などを元にチームに入って欲しい人材として次の6項目を挙げました。
・いかなる状況であってもフェア
・情熱を持ち続ける人
・勇気のある判断、決断をする人
・突拍子もないアイデアを出せる人
・少々乱暴でも仕事を成し遂げる人
・誰に対しても思いやりのある人
国際的なキャリアを積みたいと考えている学生には「語学はあくまでツールでしかない。そのツールを使って何をやりたいか」を考えて欲しいと締めくくりました。
質疑応答では、「国連で働こうと思ったきっかけは何か」「大学生の頃にやっておけば良かったことは何か」「今後の目標は」などの質問が出ました。