ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

外大通信デジタルブック

THE GAIDAI 2014年(平成26年)12月9日 第275号[ 10]関西外大の最新ニュースはホームページにも掲載しています http://www.kansaigaidai.ac.jp/ Career Development「熱意」が苦しいときを動かすリーガロイヤルホテル大阪料飲部大串 彩菜さん2014年短大部卒アドバイスノート先輩からの 私の今の職場は、大阪・中之島にあるホテル最上階( 30階)のレストラン「日本料理なかのしま」です。地上110㍍で、お客様への料理、ドリンクのご提供や電話対応が主な仕事です。 お客様の顔とお好みのものなどを覚えるように意識して日々取り組んでいます。笑顔をいただくとやりがいを感じます。簡単ではありませんが、まずは自分が笑顔で、と心がけています。 振り返ると、就職活動中に辛い日々がありました。私はブライダル業界志望。ホテル、ゲストハウスに絞りました。書類選考を受けたのが10?15社、うち面接に進めたのが5社くらい。 当初はなかなか書類選考を突破できないのです。ただ不合格の通知が届くだけ。なぜ自分がダメだったのか、全く分かりません。これが強い不安とストレスになりました。 そこで、受ける企業の理念と自分の志望動機などでの共通点を地道に探し出し、積極的にアピールすると、徐々にクリアできるようになりました。 「他社ではなく、御社で働きたい」という熱意が伝わるよう努力しました。こんな仕事をして、将来的にはあんな仕事をしたい。自分のビジョンを具体的に訴えるようにしました。「なぜ他社ではなく当社か」という点は、面接でもかなり突かれます。挫折しかけたとき、企業研究を続けられたのは、希望の仕事をしたいという気持ちでした。 私は社内のブライダル部をめざしています。希望者は多く、望めばすぐに異動できる訳ではありませんが、その熱意は持ち続けます。 自分をさらに磨いたり、幅を広げたりするために「資格」取得に挑戦してみよう――。両キャンパスのキャリアセンターが奨めている。 「お辞儀の角度に注意をしてください」。丸朋子講師の声が、11月4日午後7時を過ぎた中宮キャンパスの教室に響く。受講生約30人は一斉に頭を下げる。そろっている。資格講座「秘書検定2級」の授業だ=写真。 この講座は、毎年、受講者が最も多い。「秘書」とあるが、社会人に欠かせないビジネスの基礎的な一般知識と実技(マナーや接遇)が幅広く学べる。お辞儀の仕方、敬語、のし袋の使い分けからクレーム対応などまで及び、どんな職業にも通用し、就活への自信につながるというのが人気の理由。  開講時期は5、8、11、2月の年4回ある。受講回数は違うが、受講時間は計24時間。 この日が最終日だったが、丸講師は「みっちり勉強してもらいました。ビジネスの現場で必ず役立ちます」という。ともに外国語学部英米語学科1年の受講生、東千香子さんと井中理華子さんは「知らないことが多く、とても学ぶ価値がありました。試験に合格したら、違うサービス接遇検定などにも挑戦したい」と語る。中宮での秘書検定2級の6月試験コースでは受講者は170人で、合格者は110人だった。 このほか、中宮、学研両キャンパスとも、国家資格となる「国内&総合旅行業務取扱管理者」「通関士」「通訳案内士」から公務員試験対策、簿記、観光英語、ファイナンシャルプランニングなど約30の講座が年間を通して行われている。受講はいずれも有料。 運営しているキャリアセンター資格サポート室では「長期の休みを利用して受けるのも、自分をもっと磨くよい機会です」と奨めている。資格取得就活にも自信自分磨きや幅を広げる 「(株)学情」から女性講師を迎えたセミナーで約25人が出席した。はじめに「女性にとって働くとは?」について考えた。入社1?3年目の女性の声を聞き、正社員とフリーターの待遇格差について具体的な数字で比較。安易なフリーター志向を戒めた。 女性のターニングポイントになっている結婚後は8割以上、出産後も6割以上が仕事を続けたいとするデータに接し、キャリアプランの大切さを再認識した。 次いで、「職業選択のポイント」として産前産後休業、育児休業、子育て期の短時間勤務の3つの制度は決められていても、実際には利用しづらい企業がある。「取得している社員の割合」や「どの程度、産休・育休を取ることができるか」を具体的に担当者に質問することが「企業研究のポイント」。合わせて、「男性1人以上が育児休業などを取った」「女性の育児休業取得率が70%以上」などの条件をクリアすれば国が認める「子育てサポート企業」を示す「くるみんマーク」=写真=も目安と助言を受けていた。 さらに、営業、販売、事務の3職種を取り上げ、営業職は「ノルマがきつく、いつも上司に叱られている」というのはテレビのイメージを引きずり過ぎ。営業には多様なスタイルがあり、口八丁ではなくても、無口なトップセールスマンもいて、「十人十色。女性にも可能性ある」。 一方で、事務職は「なめている学生も多い」という。最近はスキルをもつ派遣社員を充てる会社が多く、思った以上に狭き門で、「仕事への理解度や志望動機が厳しく問われる」という指摘を受けていた。 参加した外国語学部英米語学科の学生は「育休など制度が利用しやすいかどうかは、しっかりと頭に入れて企業研究したい」などと話していた。女性働きやすい会社 確かめよう女性の働き方について学ぶ参加者 「女性が働きやすい会社と仕事」をテーマに、中宮キャンパスの3年女子学生が10月21日、職業選択や企業研究などを通したキャリアプランをじっくりと考え合った。少子高齢化の進行で、企業での女性管理職比率の向上など、女性が活躍できる社会が注目される中、真剣になって取り組んだ。 2014年度春期インターンシップ説明会が11月17日、中宮キャンパスで、同18日には学研キャンパスでそれぞれ始まり、各3日間行われた。インターンシップは就職活動でも重視される傾向が強まっており、この夏に経験した学生が発表の中で「いいチャンス。ぜひ経験してみて」と呼びかけた。 両キャンパスともはじめに、参加するために必要な手続きをキャリアセンター担当者が解説した。中宮キャンパス初日には、事前に申し込んだ約80人が出席。10人の学生が、一人5分ずつ次々と体験談を披露した=写真右。 大阪市内の婦人靴製造販売会社に10日間勤めた外国語学部スペイン語学科1 年、西上七菜実さんは専門店でのマーケット調査にも同行。「扱う商品に愛着が生まれれば、仕事に熱心になれることが体感できた」と語った。 このほか空港スタッフやIT企業、ブライダル会社などでの体験が語られた。いずれも「視野が広がり、いい体験となった」とし、チャレンジのしがいを強調した。■ 学研都市キャンパスの初日には約50人が出席。国際言語学部3年の新川玲奈さん=写真左=が3週間にわたりホテルで実習した。一人でお客様との対応もこなせるようになった。航空業界が第一志望だが、「ホテル業界もいいかな、と思えるようになった」と話していた。春のインターンシップに挑もう 学研都市キャンパスの英語国際学部1年生向けの就職ガイダンスが10月24日開かれた。出席者は2年次に原則全員留学を控えるが、その先を見据え、就活日程や心構えについて熱心にメモと取っていた。 キャリアセンターの松村博之課長が解説。就活を始める時には①どのような仕事をしたいか?②なぜ、その業界か?③なぜ、その企業か?④なぜ、あなたなのか?の4点への明確な答えを用意して臨まなければならない、と心構えを指摘した。 ついで、医療機器の企業に内定した国際言語学部4年の大月達矢君=写真=が自らの就活体験を語った。就活直前になって慌てる学生が多いので「1年のうちから早めに行動しよう」と訴えた。 参加したのは女子学生ばかり。その一人は「長い期間の留学を計画しています。となると、どんな就活すればいいのか気になります。もっと研究します」と話していた。英国1 年生就職ガイダンス国家資格もある