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概要

外大通信デジタルブック

新刊 本学教員の書いた本『Proceedings of the 24th AnnualUCLA Indo-European Conference:October 26th and 27th, 2012』鈴木保子他著、Hempen Verlag/£32.02『空港経営と地域―航空・空港政策のフロンティア』加藤 一誠、引頭 雄一他著、成山堂書店/3000円+税『ひつじ意味論講座〈3〉モダリティⅠ:理論と方法』澤田治美編、ひつじ書房/3200円+税『現代意味解釈講義』澤田治美著、開拓社/4800円+税『『夷堅志』訳注 甲志上』安田真穂他訳、汲古書院/8000円+税『現代スペイン演劇選集Ⅰ』田尻陽一監修、カモミール社/4500円+税THE GAIDAI 2014年(平成26年)12月9日 第275号[ 12]『民衆史の遺産 第五巻 賤民』谷川健一、大和岩雄編、大和書房/所蔵:中宮図書館3F2012 年から刊行が始まったテーマ別シリーズ『民衆史の遺産』は、日本の歴史を形づくった民衆の血の通った足跡を記録。忘れられた人々と歴史的事実を喚起し埋もれた名著が収録されている。本書は、シリーズ第5 巻として刊行されたものである。『ケガレとキヨメ』(谷川健一)、『毛坊主考』(柳田國男)、『三國連太郎・沖浦和光対談』など8 編の名著が収録されている。巻末の解題を読み、本書の編集と各著者が何者であるかを知るだけでも、ズシリと重い一冊である。新着本『ムーミン谷の絵辞典英語・日本語・フィンランド語』トーベ・ヤンソン絵・文、ヨエル・ヤコブソン編、末延 弘子訳、講談社/所蔵:学研都市図書館4F日本でもおなじみのフィンランドの童話「ムーミン」。今年は原作者トーベ・ヤンソン(1914 ~ 2001 年) の生誕100 周年で、一段と注目を集めています。この本は出てくる言葉すべてが、英語・日本語・フィンランド語で書かれていて、1200 語以上も収録されています。みなさん、ミイはスナフキンの姉である事を知っていましたか?その他にも意外と知られていないムーミン谷の日常が1 年を通して描かれています。ムーミン谷の地図を見ながら、北欧の旅に出かけましょう!『記憶力の正体:人はなぜ忘れるのか?』高橋雅延著、筑摩書房/所蔵:学研都市図書館3F記憶力がよければ、街角で偶然出会った知人の名前を思い出せないなどという失礼なこともなくなるし、英単語もすぐに覚えられてテストもきっと楽勝!ですよね。この本は、さまざまな実験や研究から、人の記憶について考えます。なぜ、忘れてしまうのか。なぜ、忘れたくても忘れられない記憶があるのか。なぜ、記憶が変容していくのか―。さあ、あなたも記憶力の正体を探ってみませんか。『保育とは何か』(岩波新書)近藤幹夫著、岩波書店/所蔵:中宮図書館3F、学研図書館3F超高齢化と少子化が同時に急速に進む現代日本。子供の数に反比例するように、認可保育園に入園できない子供の数が増えている。この本は、保育園長や大学教員(保育学)として保育に長年携わってきた筆者が、これからの「保育・子育て支援」の在り方を議論している。都市部で社会問題となっている待機児童、認可・認可外保育園、高額・高級な児童保育サービス、保育者の人材不足などの問題を、筆者の経験をもとに多様な観点から詳しく解説し、尚且つそれらの解決策を提示しており、日本の明るい未来に繋がる一冊といえる。 2013年4月の創部からわずか1年半。女子駅伝部を全国大会出場に導いた。全国の本学関係者が歓喜する中、今大会での走りを「今の力を考えると妥当」と、冷静に分析する。 12年4月、本学に赴任。現在、女子駅伝部と陸上競技部の部長・監督を務める。大声で選手を鼓舞して走らせるタイプではない。追い立てられないと走れない選手にはしたくないからだ。選手が課題を見つけ、取り組み、走る喜びを感じるよう指導している。 練習は、早朝練習が5時45分から約60分、夕方17時10分から約90分。他大学と比較すると少ない練習量だが、部員数が8人と少ないため、ケガをしないことを第一に考えた。「競技力を向上するには、長時間走れば良い訳ではない。選手が練習の目的を理解して意識的に取り組むことが重要」という。 駅伝で走る距離は平均6㎞。実際のレースでは、上りや下り、雨風や日差し、気温など自然の影響を受ける。こうした条件の下、最高のペースで最後まで走り切るには、時計でタイムを測るのではなく、「走っている時の身体の感覚」で速度を調整しなければならない。そのための重要な練習のひとつが「ビルドアップ走」だ。1㎞3分50秒の速さからはじめ、1㎞ごとに3秒ずつペースを上げ、トータル10㎞を走る。ペースの数値とその時の走りのリズム、身体のきつさを感覚的にすり合わせていくことで、どんな条件下のレースでも確実に実力を発揮できる長距離選手としてのセンスを磨いていく。 日頃の練習で培った力は、他大学や実業団選手が競う様々なレベルの大会に積極的に出場して試す。昨年度は24大会、今年度は11月末で既に21大会に参加した。外部の選手と競うことで部員らは、今のレベルと、それを上げるには何が必要かを考え、今後の練習につなげていく。普段の活動や大会結果等は、選手と離れて暮らす保護者をはじめ多くの人に知ってもらおうと、ホームページやFacebook でこまめに発信している。 「陸上は長い人生の中の一部であって、全てではない。結果さえよければそれでよしとする選手にはなってほしくない」。良きライバルであり仲間のチームメート、支え応援してくれる人々、練習を積める環境。それらがあってこそできる陸上。周りへの感謝の気持ちが根本にあれば、グラウンドでの取り組みはもちろん、補足的な練習や体のケア、食事のとり方や学業への取り組みといったトータルな行動に表れ、それが競技結果につながると信じている。「自立」と「協同」。これこそが、山本監督が掲げる女子駅伝部の理念だ。 「今回は全国大会に出場できたことを喜んでいただいたが、次は順位も問われる」と襟を正す。来年4月には部員も増え、部内の競争も激しくなるだろう。創部で誓った「大学女子駅伝日本一」に向け、「総思走愛」の精神でチーム一丸となって挑む。創部1年半で全日本大学女子駅伝出場に導いた監督英語キャリア学部外大このひと山本 泰明准教授 日本の外交政策や国際情勢などの理解を深める「外交講座」が10月16日、中宮・マルチメディアホールで開かれた。外務省国際協力局政策課の荒木要企画官が「世界の貧困と日本の支援」と題して講演=写真。学研都市キャンパスと遠隔授業システムで結ばれ、国際関係などに関心を持つ学生ら約130人が参加した。 今年は日本がODA(政府開発援助)を始めてから60年。外務省などは「国際協力60周年」と位置付けてPRしている。荒木さんは「敗戦直後の日本が他国からの援助を受けながら、発展途上国に手を差し伸べたことは意義深い」と述べた。現在、日本は主要国の中でアメリカ、 人権教育思想研究委員会主催の第7回人権問題学習会が11月21日、中宮キャンパスのマルチメディアホールで行われた。会では映画「OYAKO」を上映。映画に登場する多くの親子が、それぞれにとっての「親子」とは何かを語ることで、参加者らが「親子」について改めて考える機会となった。 映画「O Y A K O ?Present to the Future -」は、来日して30年以上にわたり、親子の写真を撮りつづけるアメリカ人の写真家・ブルース・オズボーンさんの活動と、その活動を通して触れ合った親子の姿を描いたもの。1980年に来日し、雑誌の企画でパンクロッカーを撮影することになったオズボーンさんは、意外性を出そうと彼の母親も一緒に撮影するが、そこに映し出されたのは、意外性ではなく「親子」としての一体感。子どもを早く自立させることが親の務めと考える母国とは異なる、日本独特の「OYAKO」という絆に魅了され、7月第4日曜日を「親子の日」にしようと提唱。親子の撮影をライフワークにしている。 上映時間は95分。「インタビュー」、「ドキュメンタリー」、「ドラマ」の3部構成。これらを通してオズボーンさんは、「OYAKO」とは「過去から未来へと繋がっていく命の連鎖」と語った。 オズボーンさんの知人で司会を務めた魚住真司・外国語学部准教授は、「人間関係の基本である『親子』をもう一度見直して、一緒に過ごす時間をもっと持ってほしい」と感想を述べた。親子の数だけある親子の物語人権問題学習会で映画「OYAKO」上映オズボーンさんの写真集を見せる魚住准教授今年は国際協力60周年「世界の貧困と日本の支援」開く外交講座ドイツ、イギリスに次いで、ODA実績世界第4位。日本のODAは「要請主義」といわれ、無条件で資金援助するのではなく、目的の明らかなプロジェクトへの援助なので効果があり、評価も高いという。また、国連難民高等弁務官を長く務めた緒方貞子さんらが提唱した「人間の安全保障」という考え方を尊重しており、荒木さんは「住民一人ひとりを守り、助けるべきだという考え方で援助を行っている」と強調した。 外務省の専門職をめざす国際言語学部3年の男子学生や外国語学部スペイン語学科1年の女子学生らが、外交官の仕事ややりがいなどについて質問。荒木さんは「世界中どこでも英語力が必要。気合いと好奇心で壁を乗り越えてください」と励ました。図書館広報誌「The Top Shelf」創刊 図書館広報誌「The TopShelf」が11月19日創刊された。今後は10月と4月の年2回発行し、図書館の最新の出来事や図書情報を発信する。