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概要

外大通信デジタルブック

新刊 本学教員の書いた本『言葉のしんそう(深層・真相)―大庭幸男教授退職記念論文集』森岡裕一他著、英宝社/8000円+税『現代スペイン演劇選集Ⅱ』田尻陽一編・監修、カモミール社/4000円+税 本学卒業生で現役教師を招いた「ようこそ先輩・卒業生リレー講座」が5月9日、学研都市キャンパスの教室で行われた。教職に興味を持つ学生約80人は、先輩らが語る「教師という仕事」に聞き入った。 講座第1回目の先輩は、大阪府立成美高等学校の村川欽思教諭と、奈良・大和高田市立片塩中学校の西元亮人教諭。いずれもサイスペ(教員採用試験対策スペシャル講座)の受講者で、国際言語学部を今年3月に卒業した。 一人目の先輩、村川教諭は「教師という仕事」は夢や理想だけではできないくらい大変な面もあるが「生徒は素直でかわいい。はじめは打ち解けない生徒でも、粘り強くこちらから接して愛情を注いでいけば必ず応えてくれる」とやりがいを話した。また、教師になるために必要な3項目として「教職教養」「英語力」「なりたい理由」を挙げ、最も大事という「なりたい理由」について、学生らにペアで話し合わせ、掘り下げるよう促した。村川教諭は、「なんで自分は先生になりたいんだろうと、何度問われても何度でも答えることができる強い意志があれば、必ず先生になれます」と励ました。 続く西元教諭は、勤務校での仕事や授業の様子などを詳しく紹介。1?3年が「今しておくべきこと」として▽学校ボランティア▽英語能力向上▽サイスペ▽日本で身に付けた英語を向上させる留学―の4点を挙げた。最後に「教師という仕事はしんどさやつらさを、生徒の笑顔や一生懸命さに変えられる仕事」と魅力を語った。 講座に参加した羽路あすかさん(英語国際学部1年)は「先生方は年齢が近く、参考になることがたくさんありました。私たちにいろんなことを伝えてくださる姿を見て、私も先生側に立ち、生徒にしっかり物事を伝えられる先生になりたい」と話した。「教師という仕事」やりがい語るようこそ先輩卒業生リレー講座開く 中宮キャンパスの講座は「教員採用試験一次対策講座・夜スペシャル(夜スペ)」。学習指導、生徒指導、志や夢をはぐくむ指導の3点について、それぞれに対する目標と、それを実現するために身に付けた力を徹底的に考え抜く。加えて教職教養の知識を深めながら面接・討論の練習を繰り返す。 12回目の講座は4月30日、ICCの教室で開かれた。講師は角野茂樹・英語キャリア学部教授。受講生55人は新聞記事やデータを読解し、集団討論で議論しながら、今回の学習内容「進路指導」についての考えを深めた。加えて、安倍首相が4月29日、米議会で行った演説の英文を教材に英語力の強化を図った。 中西啓太君(外国語学部英米語学科4年)は「ライバルであり友である皆で士気を高め、合格をめざしています。生徒の自尊心を高め、寄り添える先生になりたい」と話した。角野教授は「熱心な教師と出会った生徒は、熱心な先生になるといいます。学校現場で生徒に本気で向き合える『良い教師』になってほしい」と期待を込めた。 学研都市キャンパスでは「教員採用試験対策スペシャル講座(サイスペ)」が開かれた。教師に必要な人間力や指導技術を身に付け、めざす教師像を作り上げる。「教職教養」「現在の学校教育」「自分について」の3本柱を掘り下げながら、指導法やスピーチ、ディスカッションのスキル向上を図る。 1回目の講座は4月6日、本館5階セミナールームで開かれた。西村孝彦・英語国際学部教授は冒頭、「7月までやり続けたら、必ず現役で合格できる。心の炎を燃やすようにモチベーションを高めて、全員で山を登り切ろう」と激励した。 受講生29人は4?5人のグループに分かれ、多彩な活動に取り組んだ。「なぜ教師になりたいか」「LINEについてどう思うか」などをテーマに、英語や日本語で「1分間スピーチ」の練習。また、いじめや体罰の防止策などについても話し合い知識の定着を図った。他にもプレゼンやリーディング指導の練習を行った。 去年から参加している會津瑛里果さん(4年)は「勉強に行き詰った時は、励まし合いながら乗り越えていきたい」と意気込んだ。良い教師になろう 平成27 年度教員採用試験対策講座が4 月第1 週目から中宮・学研都市の両キャンパスでスタート。7 月までの3 カ月間、同じ志を持つ仲間と学び合いながら、合格をめざす。教員採用試験対策講座サイスペ学研夜スペ中宮『<肖像>文化考』平瀬礼太著、春秋社/所蔵:中宮3F・学研4F「肖像」と言えば、歴史の教科書に載っていた戦国武将の勇ましい姿絵や、西洋王族の絢爛豪華な絵画が思い浮かぶ。この本では、「肖像」を対象となる人物の容姿に似せたものととらえ、呪いの藁人形から証明写真までも含めて論じている。「肖像」に込められた意味や「肖像」に寄せる思いを考えると、なかなか奥が深い。私事だが、先日実家の母から「遺影用写真」が郵送されてきた。終活ツアーでプロのカメラマンに撮影してもらうのが近頃の老人間の流行らしいが、本人から「綺麗に映ってるでしょ」と言われても…。新着本『放課後の社会学』大多和直樹著、北樹出版/所蔵:中宮3F・学研3F教育学部出身の著者が、社会学入門テキストとして書いたもの。「ディズニーランド」「ケータイ」「Jポップ」といった学生にとって身近なトピックを用いて、社会との関わりを分かり易く解説している。全体を「消費・余暇編」と「生産・労働編」の2つに分け、さらに5つずつの章に細分し、それぞれの文末には、参考文献やBookガイドまでつけてあるという親切設計。初心者には敷居が高く、入り込んだら広すぎて迷子になりそうな「社会学」という大きなテーマを、やさしく案内してくれるような1冊である。『カラー版―スキマの植物の世界』(中公新書)塚谷裕一著、中央公論新社/所蔵:学研都市図書館3F昔、「ど根性大根」というのが話題になったのをご存じでしょうか?兵庫県相生市でアスファルトを押しのけて育った大根が人気を博しました。駅のホームや塀の間、車道の端の「こんなところに土なんかあるの?」と思うようなところで、すくすくと成長し花を咲かせている植物をみつけたりすることがあります。この本はそんなスキマで育った植物をカラーで紹介しています。植物の生命力とたくましさが伝わってきます。あなたの足元でも植物がスキマに根をはり、花を咲かせているかもしれません。『注目すべき125通の手紙:その時代に生きた人々の記憶』ショーン・アッシャー編、北川玲訳、創元社/所蔵:学研都市図書館4FSNS の利用が中心となっている現代において、手紙を書くことが少なくなってきているのではないでしょうか。直筆の手紙は何とも味わい深いもので意味がわからなくとも何かしら迫ってくるものがあります。この本で紹介されている手紙は、どれも興味深く魅力的な手紙ばかりです。メールとは違い時間をかけた分、相手に気持が伝わりやすく、直筆の文字から温かさも感じ取ることができます。あなたも手紙を書いてみたくなりませんか? 私は「英語科教育法Ⅰ」「英語科教育法Ⅱ」を中心に教職の授業を担当し、英語の教師をめざす学生の夢の実現に向けて、支援をし続けています。授業では日本語でも英語でも「常にVisualizing を意識して、常に教壇に立っていることを意識しましょう」と言い続けています。 さて、夢の実現に向けて、Willpower がいちばん大切です。何事にも人に指示されて 〝I must do it.?で実行するのと同じことをやるのに 〝I will do it. ? 〝Iwant to do it.?で実行するのとでは成果がまったく違ってきます。夢(目標)を掲げ、その夢の実現に向けて主体的にTake action をし続けるためには常にWillpower を持ってIntrinsic Motivationを燃やし続けることが不可欠です。 ケリー・マクゴニガル著『スタンフォードの自分を変える教室』がベストセラーになりましたが、その原書が 『THEWILLPOWER INSTINCT』です。『ニューヨークタイムズ』、『タイム』、『USAトゥデイ』、『ボストングローブ』、『USニューズ&ワールドレポート』他、全米主要メディアで軒並み取り上げられ、無数の賞賛を受けた世界的ベストセラーです。 「望む力」を確認でき、「望む力」を作り出し、夢をつかむ「能力」を身に付ける一冊です。この本には〝Howself-control works, why it Matters,and what you can do to get more ofit ?という副題がついています。是非原書で読んでほしいと思います。Kelly McGonigal著私の 押し英語国際学部教授 西村 孝彦『The WillpowerInstinct:How Self-Control Works,Why It Matters, andWhat You Can Do ToGet More of It』 文部科学省と独立行政法人日本学術振興会が「独創的・先駆的な学術研究」に対して交付している2015年度の「科学研究費補助金(科研費)」に、本学から35件が採択された。内訳は新規研究11件(申請79件)、継続24件。応募件数は昨年度より11件増えた。新規に採択された教員名(敬称略)と研究課題名、共同研究者の有無、研究期間は次の通り。▽英語キャリア学部准教授 黒田 秀子 教師の授業構想力を育成するタブレット端末を利用した反転授業用教材の開発(共同研究者4人、3年間)▽英語キャリア学部准教授 村下 訓 組織的なデザインワークの方法論研究(個人、2年間)▽外国語学部教授 内田 智裕 縫製業で働く女性労働者の実態と競争力優位―アジア4ヵ国の比較分析から―(個人、4年間)▽外国語学部教授 小谷 克則 学習者話し言葉コーパスに基づく学習支援システムに関する研究(共同研究者2人、3年間)▽外国語学部教授 橋本 功 聖書イディオムの生成と翻案の通時的研究(個人、3年間)▽外国語学部教授 P. A. Berry A New Definition of Japanese WarPainting (sensoga) (個人、3年間)▽外国語学部准教授 市原 麻衣子 インドネシア民主化支援における日米豪の市民社会支援―合理選択・構成主義・歴史制度(個人、4年間)▽外国語学部准教授 西郷 英樹 発話末詞「ね」「よ」「よね」がその後の発話連鎖に与える影響に関する考察(個人、3年間)▽外国語学部准教授 E. R. Kenney 『針聞書』における日本の16世紀の寄生虫学:想像と身体観(個人、3年間)▽外国語学部講師 畠山 京子 規範受益者から保護者へ:アジアの海洋安全保障を事例として(個人、3年間)▽英語国際学部准教授 安田 真穂 「『夷堅志』の総合的研究」(共同研究者3人、3年間)THE GAIDAI 2015年(平成27年)5月22日 第278号[ 12]関西外大の最新ニュースはホームページにも掲載しています http://www.kansaigaidai.ac.jp/ Gaidai News科研費新規採択11件2015年度西元 亮人教諭村川 欽思教諭