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概要

外大通信デジタルブック

[3] THE GAIDAI 2015年(平成27年)5月22日 第278号Gaidai News 企業と連携した短期大学部の課題解決型授業「フューチャーデザイン」担当の有本昌剛教授と受講生15人が4月25日、大阪市北区のグランフロント大阪南館の「パナソニックセンター大阪」を訪問。同センター展示施設の説明=写真=を受けた後、パナソニックから解決してほしい課題が提示された。今後、学生は春学期最後のプレゼンテーションに向けて企画・立案、プレゼンの練習を重ねていく。 家電メーカーのイメージが定着しているパナソニックは、成長戦略3本柱のひとつとして住宅・住空間関連の新ブランド(パナソニック ホームズ・アンド・リビング)を導入。家電以外のブランド力向上と、アジアなど重点地域で家電以外の認知度を高めたいとしている。同社の新戦略を踏まえ、学生に提示されたテーマは「海外から見た日本の住まい・暮らしの魅力は何か」。具体的には▽まず海外の人々が憧れる日本の暮らしの良さを知る▽アジア・中華圏の人々は具体的に何に関心が高いのか探る▽パナソニックの商品、サービス、ショールームでの展示・プロモーション活動の提案をする―というもの。2年目を迎えた同授業への課題は今年、ややハードルが上がったようだ。 授業は4月4日、同社の野々村貴則、高橋幹の両氏が来学して、パナソニック・ショールームの役割などをビデオで紹介した。一方、学生たちは5月16日、再び同センターを訪れ、海外からの来館者に英語、中国語、韓国語など外国語で商品説明や館内の案内を行っているスタッフの応対ぶりを見学。プレゼンの基本を学んだ。 海外がテーマとなる今回の課題に学生らは、企画・立案に向けて本格的活動に入った。 今年度4月から新たに短期大学部2年生向けに開講した「K.G.C.ベーシックスC」の初回全体授業が4月8日、谷本記念講堂で行われ、新しいテキストが配布されたあと、谷本榮子理事長(短大部学長)による講話があった。 谷本理事長は「関西外大のルーツは短大生のみなさんです。先輩方がここまで築いてきました。そしてファーストステージ後半戦がスタートしました。入学時の気持ちを思い出し、セカンドステージへの目標を見据えて頑張ってください」と激励。講堂ステージに映し出された映像を見ながら短大の歩み、外大の歴史を話した=写真。セカンドステージに向けて▽ワンランク上の目標を掲げ▽それに沿って主体的に行動する▽留学、就職支援、図書館を大いに利用する―ことなど約1時間にわたりアドバイスした。 また、新入生を対象にした「ベーシックスA」の全体授業も4月15日、5月20日に行われ、各種留学制度や国際交流プログラムを紹介、将来設計に向けてのヒントが示された。5月20日の授業では、1年生向けに谷本理事長の講話が行われた。 短大部では、2年生向け「ベーシックスC・D」の開講で、さらなるキャリア形成の強化を図る。「フューチャーデザイン」課題解決型授業パナの要望に挑戦「K.G.C.ベーシックスC」2年生対象の初の全体授業短大部着々と進化する 在学中に教育現場を体験できる「教職インターンシップ(KTAP)」の事前研修が4月14日、中宮ICCで行われた。小学校の校長が招かれ、活動の意義や内容、その成果などを説明。学生らは活動についての理解を深めた。 中宮・学研都市両キャンパスの2?4年生と科目等履修生の27人が参加。枚方市立山田小学校の児島優子校長は、子どもや保護者にとってはベテランも新米も同じ「教師」。責任を持って子どもたちを育てる義務があると強調。教師になる前から、授業や指導方法を見聞きしたり、様々な子どもたちと触れ合ったりできる学校現場で経験を積むことが大切と話した。 続いて、同校での活動を紹介。授業や行事の補助、休み時間や放課後の様子を写真で披露した。活動の成果は、本学の先輩が書いた手紙から抜粋。「大学の授業だけでは知りえないことを知り、教師の魅力と仕事について再確認できました。山田小学校での活動は私の財産です」と喜びの声を伝え、「やる気、元気、子ども大好き」な学生にぜひ参加してほしいと呼びかけた。科目等履修生の児玉祐弥君は「6月に行く教育実習の前に、教育現場で学びたいと思い参加しました。在学中に力を入れた軟式野球部での経験も、子どもたちとのコミュニケーションに活かしたい」と話した。 児島校長は「子どもが好きで教職の仕事を本気で志す学生さんにぜひ来てほしい。先生という仕事は人の成長に携わらせてもらえる素晴らしい仕事。授業や指導を見聞きしてしっかり学んでほしいです」と期待する。 教育実習を今年度行う4年生と科目等履修生のほか、来年度教育実習に参加する3年次の長期留学候補生を対象に、「教育実習直前ガイダンス」が4月18日、中宮キャンパスのICCホールで行われた。教育実習の心構えを再確認した約150人は、グループや学生代表の決意表明で意欲を高めた。 教職教育センター所長の角野茂樹・英語キャリア学部教授は「教育実習の目的は単位や教員免許の取得であってはならない。計画的に実施されている正規の教育活動であって練習の場ではない」とあいさつし、責任ある判断と行動を求めた。 次に岡澤潤次・同学部教授は、9つの心構えを説明。生徒理解のため進んで話しかけたり、大学で学べないことを積極的に実践したりするなど、卒業生の感想を交えながら具体的に示した。 続く松宮新吾・同学部教授は、実習校での授業について、教師がオールイングリッシュで行えばよいのではなく、生徒が積極的に英語を使う機会を設けることが重要だとし、指示は英語で説明は日本語で行うよう指導した。 休憩をはさみ、11グループの代表が目標や決意を発表。「甘えることなく積極的に取り組みたい」「実習中もグループで意見を交換し、互いを高めたい」など、事前に話し合ってまとめた意見を披露、実習に臨む意欲を高めた。 最後に、全員を代表して2人が決意表明。高校で実習する中西啓太君(外国語学部英米語学科4年)は、チームとしての学校の機能や指導方法、生徒の物事の捉え方を学びたいと意気込んだ。小学校と中学校で実習を行う田丸遥さん(同学科4年)は、児童・生徒と積極的にコミュニケーションを取ること、良い授業作りに取り組むことを目標に挙げた。「インターンシップ」事前研修教育実習直前ガイダンス教職 本学はアメリカのエリザベスタウン大学、イスラエルのエルサレム・ヘブライ大学と新たに単位互換の協定を締結した。また、語学留学の協定校だったカナダのリジャイナ大学とも単位互換の協定を結んだ。これにより、本学の協定校は53カ国・地域377大学となった。【エリザベスタウン大学】 ペンシルベニア州にある1899年設立の私立大学で、学生数約1900人。ビジネス、教育、社会科学、政治学など19の学部、約50の専攻と90以上の副専攻分野がある。日本語専攻やAsia Studies の副専攻が可能で、毎週日本語関連のイベントを行うなど日本語習得に積極的な大学だ。【エルサレム・ヘブライ大学】 1918年にアルバート・アインシュタインらによって創立され、25年に開校した。イスラエル第一級の研究・教育機関で、世界のトップ100の大学に評価され、8人のノーベル賞受賞者を輩出している。人文科学、社会科学、法学、理数学、医学、工学など14学部に、65カ国から2万3000人の学生が学んでいる。協定校53カ国377大学に NHK関西ローカルの土曜日放映バラエティー番組「あほやねん!すきやねん!」に5月23日、本学が登場する。「ぶらぼ?キャンパス」のコーナーで、本学の学生、留学生の姿や、エアライン演習室での授業風景が紹介される予定だ。番組は午前10時50分?正午。23日「あほすき」に本学が登場NHK