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概要

外大通信デジタルブック

[9] THE GAIDAI 2015年(平成27年)5月22日 第278号Global Outreach 関西外大の最新ニュースはホームページにも掲載しています http://www.kansaigaidai.ac.jp/ 留学生と外大生の交流を図る「ランゲージカフェ」が今学期も4月以降、毎回大勢の学生が参加して盛り上がった。留学生別科の春学期終了に伴い、5月21日が最終回だったが、参加した学生たちは「留学生と気軽に言葉を交わすことができてよかった」と満足そうだった。 「ランゲージカフェ」は、お菓子をつまんだり飲み物を飲んだりしながら、気軽におしゃべりし、外大生は英語を、留学生は日本語を練習する交流イベントで、企画・運営はすべて学生が行っている。2 年前からスタート。スペイン語で交流する「カフェオレ」もあり、毎回100人以上が参加して好評だ。 毎週水曜日は短期大学部の学生対象、木曜日は学部の学生対象で、5時限の授業終了後の午後6時半から約1時間半、中宮キャンパス・ICC1階の7iステーションで開催した。 4月30日に開催されたカフェは、ゴールデンウイークの谷間とあって、いつもより参加学生が少なかったが、それでも英米語学科、スペイン語学科合わせて計約80人の学生と留学生約20人が集まり、留学生を囲んで、「なぜ、関西外大に入学したの?」など英語とスペイン語、日本語で自由におしゃべりした。 外国語学部英米語学科1年の女子学生は「初めて参加したけれど、留学生といろんなことをおしゃべりできて、とても楽しい」と話していた。 私が関西外国語大学に入学を決意したのは、必ずリベラルアーツ留学に行くという目標を持っていたからです。将来の夢は、ツアーコンダクターになること。その揺らぐことのない決意を胸に、ただひたすら勉学に励んできました。現地で生の英語を聞き、リスニングとスピーキング能力を向上させたいと思い、1年次にオーストラリアへ短期語学留学にも行かせていただきました。 そして、ようやくリベラルアーツ留学候補生になれた時に、今回の「カリフォルニア大学留学&インターンシッププログラム@ウォルトディズニーワールドリゾート」の話を聞き、「これだ!」と確信し申し込みを決意しました。最も興味をひかれたのは、フロリダ州のディズニーワールドでのインターンシップを半年間経験できるということ。世界最高峰のホスピタリティを持つディズニーワールドで働くということは、ツアーコンダクターになるために必要な知識やスキルを身に付けることができそうです。また、ここでしかできない貴重な経験への期待に胸が躍りました。 このプログラムに合格するために何度も何度もエッセイを書き直し、書いたことのない英文履歴書に苦戦しながらも最終面接にまでたどり着くことができ、ようやくディズニー留学への切符を手にすることができました。この切符を手にしたからには唯一無二の経験を持ち帰り、次の候補生たちに伝えていきたいと思っています。  江口 真歩 さん外国語学部英米語学科3年胸躍るディズニーワールドでのインターンシップ留学活動準 備友人と談笑する江口さん(左)スペイン語で弾むおしゃべり笑顔の参加者たち 留学の手引き「Study Abroad(SA)」(A4 判66 ㌻)と高校生向けの冊子「INTERNATIONAL PERSPECTIVE(IP)」(B5 判46 ㌻)の2015 年度版が完成した=写真。 「Study Abroad」は留学をめざす本学学生向けに編集。学部・学科ごとの特徴的な留学プログラムや留学までのステップを説明したほか、4週間から最長3 年までの多彩な留学プログラムを紹介。留学準備教育や留学生別科での特別プログラム、留学生との交流プログラムなども掲載している。 一方、IPの表題は「MY WORDS, MYWORLD. ~ 19人の留学ストーリーブック」。卒業生19人が留学で学んだことや留学体験を仕事にどう生かしているかなどを寄稿。また、留学経験者3人による鼎談や現在留学中の学生の生の声、留学中のインターンシップ、ボランティアなどもコラムで紹介し、留学の魅力を伝えている。 両冊子とも中宮・国際交流部、学研・学務課で入手できる。 今、私はアメリカの大学に留学しています。最もレベルの高いクラスを受講することになり、講義内容はプレゼンテーションやライティング、インタビューなどが中心です。英語が話せることが前提で講義が進行するので、先生の言っていることが理解できず、宿題すら、何が出たのかもわからないため、授業後に残って先生に質問する日々が続きました。しかし、あきらめずに毎日を過ごした結果、2週間ほどで先生の言っていることもある程度理解できるようになり、授業も楽しくなってきました。 普段の生活でも、様々なことが起こり、今まで一人では乗り越えたことのないような孤独感に陥りました。また、見たことも経験したこともないような次元のことが起こり、やはり日本とは違い、別世界に来たことを痛感しました。更に、この大学には日本語を専攻している学生も多く、授業後にボランティアで日本語を教えたり話し相手になったりしています。 当初、私は留学を英語の勉強をするためだけに位置づけていました。しかしながら、日本にいても英語の勉強はできますし、留学せずに英語が上手に話せる人はたくさんいます。留学しないとわからないこと、実際に目で見て肌で触れて初めてわかることがあります。私はここに来て、語学勉強だけが留学ではないことに気づかされました。外国で自分を成長させ、語学を通して異文化を学び、改めて日本を見つめ直すことができるのが留学だと思います。 「中国人とたくさん会話する」。留学当初、私が決心したことです。私は将来キャビンアテンダント(CA)になりたくて中国語を学んでいます。今、私が受けている授業は文法、会話、リスニング。もちろん、どれもすべて中国語で授業が行われ、予習・復習を必ずしないとついていけません。さらに私は一刻も早く中国語を身に付けたくて、中国人の友人と毎日話すようにしています。その際、紙、ペン、電子辞書は必須です。 そんななかで、私はある中国人と出会い、その彼女と、日中関係について話す機会がありました。現在、日本と中国は双方の間で沢山の問題を抱えています。たとえば領土問題、歴史認識、習慣の違いなどです。 けれど、彼女は「日本は良い国」と言ってくれました。「どうして?」と尋ねると、「確かに日本と中国はたくさんの問題があるけれど、それ以上に、私は東日本大震災が起きた際の日本人の助け合う姿に感動した。中国人に無いものを日本人は持っている。だから日本は良い国だと思う」と。 その瞬間、私の考えは大きく変わりました。自分に問うてみました。「では、日本に無くて、中国にあるものは何だろう?」。すぐには答えられませんでした。 私に残された時間は3カ月間。自分の目で見て、肌で感じたことを通して、日本に無くて中国にあるものを、余すところなくたくさん発見したいと思っています。英語国際学部1期生 ただ今留学中 2 年次に各1学期間の英語留学と中国語留学が教育課程に組み込まれている英語国際学部。昨年入学した1期生たちは現在、英語圏と中国語圏の各大学で語学力を磨いている。その留学生活の一端を報告してもらった。留学で自分を成長させたいアメリカ・ペンシルベニアインディアナ大学谷  育 磨 君日本に無くて中国にあるもの発見へ中国・大連外国語大学葛 城 祐 乃 さん現地学生に日本語を教える谷君(左) 日本人の友人と一緒の葛城さん(右端)留学へ S AとIP発行今年も盛況 ランゲージカフェ留学生外大生英語・スペイン語日本語