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概要

外大通信デジタルブック

[11]THE GAIDAI 2015年(平成27年)7月13日第279号Career Development短期大学部の有本昌剛教授と森常人講師が担当する総合科目D「フューチャーデザイン」を履修する2年生が6月27日、中宮キャンパスで谷本榮子理事長(短大部学長)や企業関係者を前に、検討成果をプレゼンテーションした。谷本理事長は「これから社会に出ても自分の言葉で意見が言える人になってほしい。この経験を将来に生かしてください」と、プレゼンの出来映えを讃えた=写真上。同授業は、企業が抱える課題の解決に向け学生も考え、提案するもの。有本教授クラスに与えられたテーマは、「パナソニックセンター大阪」(大阪北区)から「海外から見た日本の住まい・暮らしの魅力を探る」というもので、同社との連携は今年で2年目。一方、森講師クラスは今回が初コラボの「大阪コロナホテル」(大阪市東淀川区)で、学生が考えたテーマは「若者や外国人がビジネスホテルを、より多く利用するにはどうすればよいか」。パナソニックからは高橋幹さん、奥山由美子さん(本学卒業生)が来学=写真中。大阪コロナホテルから松田理紗子さん(取締役支配人)、高比良洋子さん(本学2013年卒業)が来聴した=写真下。有本クラス3チーム、森クラス2チームが、春学期に入って3カ月間、検討を重ね考え抜いたアイデアをこの日、披露した。各チームのテーマは次の通り(登壇順)。【1チーム】若者のビジネスホテル(BH)利用を増やすためには:BHについて知る機会を増やすことなど【2チーム】Feel Japan Feel Panasonic:畳を使った体感型ショールームで畳の良さを再発見【3チーム】家族が集う空間:リビングルームの魅力と地下室の融合【4チーム】外国人宿泊客の集客に向けて:新大阪駅から徒歩2分の同ホテルにも東京五輪効果の期待【5チーム】風呂の魅力とは:ハンモック風呂など提案一連のプレゼンを終え、大阪コロナホテルから「テーマと結論がしっかり出来ていて、十分に伝わった」。パナから「当初は、みなさん随分悩んでいたが、データやトレンドを収集して良く出来たプレゼンだった」などと講評。最後に谷本理事長が「企業の方々には、ここまで学生を育てて頂き、感謝しています。学生のみなさんは、これをきっかけにもっともっと飛躍して、世界に出て行ってください」と、学生の今後に期待を寄せた。見事なプレゼン問題解決十分に伝わったデータ収集OK短大生が集大成披露英語キャリア、外国語の両学部3年生を対象にした2回目の就職ガイダンスが6月13日、中宮キャンパスの谷本記念講堂で行われた。第1回目のガイダンスで「社会人となる気構えを持って就職活動を始めよう」など、就活全体の流れや準備の進め方など基本的なアドバイスがあった。2回目はキャリアセンターから、就活スケジュールの変更に伴う基本日程を確認。さらに、就活成功の秘訣として▽早期の着手と早期の準備完了をめざす▽希望業種を絞りすぎず、幅広く情報収集を行う▽カウンセラー(CDA)やミニセミナーを活用する―などのポイントを説明した。続く実践編では、履歴書とともに提出する「自己紹介書(自己分析)」に挑戦=写真。「学生時代に力を注いだこと」などを5分内に模擬用紙に記入。それを隣同士で声に出して読み上げた。同センターからは、いまから自己分析の蓄積を始めようと助言。最後に「7月までに動いた人には8月の選考開始ですぐ内々定が出る。8月から本番だが短期決戦。あっという間に終わってしまう。これからすべてのガイダンスに出席すれば、情報提供・アドバイスができる」と、強調した。一方、秋派遣で留学し今年5月?7月に帰国の4年生向けガイダンスも同日、開かれた。キャリアセンターは「すぐ立ち上がり活動を開始すれば、十分に追いつく」と激励した。留学中も学内の求人NAVIや就職情報サイトを検索して多くの情報は入手しているようだが、履歴書やエントリーシート(ES)の作成にあたっては「問いが自己PR系か、志望動機系かの見極めを」―など細かい注意点が示された。就職ガイダンス全講座の出席を秋派遣の長期留学から4月以降に帰国した4年生25人が6月27、28の両日、東京・江東区有明の東京ビッグサイトで開かれた「ディスコキャリアフォーラム」に参加した。フォーラムには、主に語学力のある学生を求める企業256社が出展。学生たちは積極的に各企業を回り、最終面接に進んだ学生も数人おり、なかには内々定を得られた学生もいた。「多くのグローバル企業と出会えた」と参加した学生は満足そうだった。一行は、前夜に無料バスで中宮キャンパスを出発。27日の朝、現地に到着した=写真。海外営業職、技術翻訳など語学力を求めるポスターが至る所に張られた会場で、キャリアセンターの藤岡弘樹主任が独自に約40社と面談。本学の留学プログラムや留学生の志向などを紹介。企業から得られた情報を学生に提供した。出展企業には、2015年度に英語キャリア学部第1期生を受け入れた企業や多くの本学卒業生が在籍する企業、卒業生が役員を務める企業もあった。7月4、5両日にも同会場で、同趣旨のマイナビ国際派就職EXPOが開かれ、本学では同様のバスツアーを実施した。本学を卒業して企業や教育機関の最前線で活躍する先輩を講師に迎えて、学生時代や就職活動などについて聴く「エグゼクティブセミナー」(旧トップ講演会)が6月25日、中宮キャンパスの谷本記念講堂で開かれた。今回の講師は、1992年に外国語学部英米語学科を卒業、現在は英会話スクールSEICO学園や英語関連サービスなどを運営する「株式会社SEICO」(大阪府堺市)代表取締役の前田英樹氏=写真。本学同窓会副会長で同関西支部幹事長でもある。留学、就活、転職、会社設立などの話を聞いた。前田氏は在学中、90年8月から10カ月間、ニューヨーク州立大学オルバニー校に交換留学。大学の寮では在米韓国人学生と相部屋で連日、夜遅くまでディベートしたことで有意義な留学生活が送れたという。ボストンでの日系企業の会社説明会では、想定外の面接を受けるなど多くの貴重な体験をした。本学卒業後は、日本のメガバンクに就職。行内で450人が受験したTOEIC試験で前田氏は第1位に輝いた。こうした競争のなかで、有名大学出身の同期と学閥の狭間を勝ち抜いてきた当時を振り返った。前田氏は「みなさんには他大学の人が持っていないものを身に付けてから卒業して欲しい」と激励した。SEICOという「語学教育研究所」を立ち上げ、来日した有名外国人タレントの通訳をこなすなど、本格的に英語関連サービス運営に携わった。また、英語の非常識や「思いやり」「舌打ち」は英語で何と言うかなど、会場に問いかけながら、講演を続けた。最後に「常に自分を磨け」を外大生に贈る言葉として掲げ、講演を終えた。留学帰国生向けバスツアーキャリアフォーラムに参加贈る言葉「常に自分を磨け」前田SEICO代表取締役が講演有意義だった米留学時代