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概要

外大通信デジタルブック

表13-③ あなたはこの授業を他の学生にすすめたいと思いますか(秋学期)表13-② あなたはこの授業を他の学生にすすめたいと思いますか(春学期)表13-① この授業を他の学生にすすめたいと思うTHE GAIDAI 2015年(平成27年)10月9日 第280号[ 10]■強くそう思う ■そう思う ■どちらとも言えない ■あまり思わない ■全く思わない■春学期 ■秋学期「勧めたい」授業総合満足度と密な相関0 20 40 60 80 100■強くそう思う ■そう思う ■どちらとも言えない ■あまり思わない ■全く思わない大変良い良い普通あまり良くない非常に悪い0 20 40 60 80 100この授業に対するあなたの総合評価は大変良い良い普通あまり良くない非常に悪いこの授業に対するあなたの総合評価は関西外大の最新ニュースはホームページにも掲載しています http://www.kansaigaidai.ac.jp/ Course EvaluationQ12教員は時間外でも質問に応じてくれましたかQ13あなたはこの授業を他の学生に勧めたいと思いますか 表13①②③ 「質問をしたことがない」と答えた人は、▽英語キャリア学部・春17%、秋13%▽外国語学部・春20%、秋18%▽英語国際学部・春18%、秋13%▽国際言語学部・春18%、秋15%▽短期大学部・春17%、秋14%―である。前年度に比し、短期大学部で質問する学生が微増している。 また、「(教員が)全く授業外での質問に応じなかった」と回答した人の実数は、▽英語キャリア学部・春18人、秋10人▽外国語学部・春138人、秋114人▽英語国際学部・春75人、秋37人▽国際言語学部・春52人、秋23人▽短期大学部・春102人、秋57人―である。このような数字が毎年出ているとは俄かには信じがたいことだが、「授業評価」の質問を学生がどのように受け止め、どのような思いで回答しているかを把握することは困難である。各教員はあらためて、このような実数があることも念頭に置いておく必要はあるだろう。 この問いに対する回答のうち、「強くそう思う+そう思う」とした人の数はかなり多い。この項目と総合満足度との相関(表13②、③)がすべての中で最も高く、その係数は春0・8 3 3、秋0・842と極めて相関が密である。 2015年度から実施の、授業に対する総合評価は、この質問項目を発展させ、①「この授業によって、知的関心が高まり、学ぼうとする意欲がかき立てられた(スポーツ健康科学については、知的関心および運動する意欲)」②「この授業を受けて、知識が深まり、能力を高めることができた(スポーツ健康科学については、知識の深まり及び運動技術)」の2項目として、さらに「満足度」の中身に迫る形に改善した。 学生の「授業評価」による総合評価は、一般的には各学生の教員に対する評価を反映している。ただし、各学生が様々な思いを抱えて当該授業のアンケートに答えていくのであるから、この数字を絶対視しすぎることも、逆に軽視することも各教員の授業改善にとってマイナスに作用するだろう。 アンケート結果はあくまでも「概観図」であることを念頭に置きたい。「授業評価」の趣旨は、教員が学生の声を次の授業に活かすということである。例年、ごく一部だが、担当教員に対して無責任な文章記述で学期末を総括しようとする学生はいる。その記述に心を痛めたり、憤慨したりすることはあるが、教員としての冷静な姿勢で、当該学生の心理を推し量る度量を持ちたい。その文章を書くに至った学生の思いに心を配る余裕が必要であろう。これを含めての「授業評価」の効果であると考えたい。 「授業評価」の効果をさらに高めるためには、各教員が第1回目の授業で、その科目を学ぶ意義を十分に学生たちに話しておくことや、アンケートに先立って、「これは、私の授業改善に今後役立てる意味で行われる」ということを確実にアナウンスしておくことも必要である。 教員個人にとって、自分の授業を学生たちがどのように捉えているのかを概観することには大きな意味がある。しかし、概観だけではすぐには授業改善にはつながらない。従って、個々の学生とのコミュニケーションの機会、日常的な懇談こそが、それぞれの学生と教員間の壁を融解していくということ、「個人的な声掛け」が学生各人の学習意欲を高めるということへの確かな認識が何よりも重要である。 FD活動の広がりは学外でも活発に展開されており、そこへの参加の呼びかけが常に行われている。本学でもFD活動は大きく展開されており、他の大学から学ぶ、学内の同僚の実践から学ぶという機会に恵まれている。 一人でも多くの教員に、各学期に2カ月間行われている「授業参観」をはじめ、「FD教員研修」「シンポジウム」「授業実践フォーラム」などに参加していただくことで、自分の授業改善が進み、学生の授業に対する「総合評価(総合満足度)」の高まりに結びつき、力強い学生の育成につながるよう皆で力を合わせたい。 過去10年以上にわたって全学で毎年2回実施されてきた学生による「授業評価」のまとめと分析は、2013年度からFD委員会が行っています。今回の分析も昨年度同様、図表を多用しました。大学挙げての授業改善、シラバス改良等をますます前進させるための手がかりとなるよう願っています。 「授業評価」の意義は大きく二つあります。一つは「学生にとっての側面」、すなわち「授業評価」アンケートに誠実に回答することを通じて、当該学期間において、学生各人が、目的意識をもって自主的に学び、確実な知識と技能を身に付けることができたかを自己確認することです。 二つ目は、学生たちが当該の授業をどのように受け止めているかをそれぞれの教員が概観するとともに、学生の記述回答を読んで、教員としてどのように判断し、どのように対応するかを考える機会を得ることです。このことを通じてさらに授業内容及び方法について改善を図ることが可能となります。評価を受ける私たち教員が、前向きな姿勢で、学生の声に謙虚に耳を傾け、学生の学びの意欲をさらに高めるための授業改善を継続していくことが常に期待されています。 本年7月にはすでに、2015年度第1回「授業評価」が全学で実施されました。ご承知の通り、長年にわたり使用してきた「授業評価の項目」を精選し、授業に対する総合評価についても内容を変更し、今まで以上に学生の「学び」が実質化しているか否かを2項目で学生に問うています。従来の形での「授業評価分析」は今回が最後で、2015年度の春及び秋学期の「授業評価分析」は、新しい形で公表されます。 学生を導き、学生とともに歩む授業づくりを着実に進めたいと考えています。皆で、実りある大学教育を推進していきましょう。学生とともに歩み、学びの意欲をさらに高める授業づくりを大切な日常的声掛けFDへの積極的参加をまとめ020406080100英語キャリア外国語英語国際国際言語短期大学7378 75 776674 76 796976大学FD委員会委員長澤田 治美教授分析を終えて